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健康診断・健康管理

傷の治療に『キズドライ・イソジン』は厳禁?~消毒は感染をまねく、その理由とは

傷の治療法『湿潤療法』を家庭で行う場合、洗浄が上手く行えず化膿させてしまったり、この療法では不要なはずの消毒を行って治療を長引かせてしまうというケースが見られるといいます。中でも、消毒薬の『キズドライ』『オロナイン』『イソジン』などの市販薬は使用すると、本来創傷治癒に必要な自身の細胞をも減少させて感染に繋がる恐れがあるとされています。では、実際のマウス試験ではどのような結果が出たのでしょうか?

 

湿潤療法の基本的な理論とは?

湿潤療法の理論の基本としては、以下の5点が挙げられています。

 

1)傷は乾かすと治癒が遅れる(=湿潤させることが必要)

2)浸出液は傷を治すために必要(=生理活性物質が含まれており、浸出液を溢れた状態にすることが必要)

3)消毒しても傷の化膿は防げない

4)消毒することで感染症にかかりやすくなる(=免疫細胞にもダメージを与える)

5)カサブタは細菌の温床となる(=湿潤させてカサブタを作らせないことが必要)

 

⇒具体的には、流水で患部を良く洗い流し綺麗にした後、ガーゼで流血を圧迫止血します。その後、サランラップで創面を覆い、テープで固定します。

 

イソジンでのは消毒はなぜ間違いか?

数名の医師の見解では、イソジン(マキロン・キズドライ)を使用すると創部の悪化に繋がると述べられています。

 

・イソジンの殺菌作用は「ヨウ素の酸化力」によるもの。

・傷を治癒させるために必要な免疫細胞などを傷害してしまう。

・イソジンンの細胞毒性は、いくつかの論文の結果から明確である。

・細菌と何らかの有機物が共存していれば、イソジンの殺菌力は低下する。

・化膿した状態は有機物が豊富であり、殺菌力の低下と共に細胞毒性だけは残っている。

 

⇒消毒が易感染状態をつくっていると言える(マキロン・キズドライも同様)

 

イソジンで消毒すると、感染発症に結びつくことが証明された

 

■創面を消毒することによる細胞数減少の影響について

【研究内容】マウスの背に傷を作り細菌を塗布した。その後一方はイソジンで消毒し、一方は生理的食塩水で洗浄するのみとした。

【結果】直後の細菌数は消毒群が著しく減少していた。しかし、4日目ではイソジン消毒群では全例感染しており、一方で生理的食塩水洗浄群は1例も感染が見られなかった。

 

⇒つまり、消毒で殺菌しても、自己免疫細胞も減少するため感染成立へと繋がってしまった(=消毒は感染発症因子と証明された)。

 

最後に

 

上記のように、消毒薬による殺菌が感染症に繋げる可能性は示されましたが、一方で「誤った湿潤療法が重度感染症に繋がる」リスクも指摘されていることから、自己対処が難しいような傷は、無理せず早期に医療機関で観てもらうことが重要となります。

 

(引用・参考ウェブサイト:さかえクリニック、トップアスリート株式会社)

 

(photoby:pixabay)

 

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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