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前立腺がんの検査『前立腺生検』合併症のリスクとは?

『前立腺生検』は前立腺がんの確定検査です。複数の針を前立腺に刺して組織採取し、がん細胞の有無とその悪性度、大きさを調べるというものですが、これによって感染症・前立腺炎が生じるというリスクがあります。

 

では、そのリスクとは約何%程度で発生するものなのでしょうか?以下では、生検の全体的な流れと共に見て行きたいと思います。

 

前立腺生検によって入院が必要になる合併症は1%以下の確率で発生

前立腺に複数の針を刺す検査であるため、出血やそれに伴う軽度の合併症はしばしば起こる可能性があります。ただ、入院が必要な合併症は1%以下の確率で起こることも報告されています。

 

■生検による軽度の合併症(治療は不要)

・直腸出血(便に血が混じる)

・血精液症(精液に血が混じる)

・血尿など

 

■中度の合併症(約0.6%)

・前立腺炎

・熱発

 

■重度の合併症(極稀)

・脳卒中

・心筋梗塞

・肺塞栓症など

 

前立腺生検の流れ

1)準備

検査着に着替えて、台に仰向けに寝る(心電図計などの装着)。その後、抗菌剤の点滴を行い、両足を広げた体位を取ります。陰嚢をテープで拳上し固定します。

 

2)前立腺の体積の測定(超音波検査)

肛門から直径2㎝の超音波プローブという管を挿入し、前立腺の様子の観察・体積の測定を行います。

 

3)局所麻酔

会陰部を十分に消毒し、穿刺する場所(陰嚢と肛門の間の皮膚)と前立腺先端周囲に麻酔を行います。

 

5)経会陰式前立腺生検

局所麻酔が十分効いたことを確認し、会陰部におおよそ8か所~14か所程度に針を刺し、組織の採取を行います。

 

6)経直腸生検

また、生検を2種類実施しているクリニックの場合は、この後続いて直腸生検に移ります。超音波のプローブを入れかえて6か所に穿刺して組織を採取します。

 

7)出血の確認

尿道・肛門から出血していないか確認した後、ひどい出血がなければ検査は終了になります。

 

最後に

生検は、PSAで異常値・直腸診で問題が見られれば実施することなるのですが、「異常値が出ても60%程度の確率で前立腺がんでない場合がある」と言われており、不要な生検実施とその合併症リスクを問題として指摘する医師もいます。ただ全く腫瘍マーカーを受けなければ問題となることから、これらのデメリットを知った上で使うことが必要といえそうです。

 

(引用・参考ウェブサイト:きつかわクリニック、東京医科歯科大学大学院)

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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