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食事中の窒息やトイレでの突然死など!?高齢者介助の注意点や事故の予防法!!

「背部褥瘡(はいぶじょくそう)」という病名を、聞いたことがあるでしょうか?

いわゆる、後ろ半身の「床ずれ」のことで、同じ体勢で長時間横になった結果、背中や臀部などの周辺組織が壊死(えし)を起こした状態を指します。

特に寝たきりの高齢者がなりやすいとされています。

高齢化社会で在宅介護が増加している今、そういった症状に悩まされている人も少なくはないはず。

そこで今回はこの「背部褥瘡」についてまとめてみました。

 

背部褥瘡の原因と症状

寝たり座ったり、同じ体勢を長く続けていると、同じ部分に一定の圧力がかかり続けます。

そうするとその場所の血流が悪くなり、酸素や栄養が行き渡らなくなることがあります。

その結果、その部分にできものができたり、皮膚に異常をきたすことがあるのです。

具体的には皮膚が赤くただれたり、傷になったり…。

そうした異常が進んでひどくなると、ただれや傷が徐々に黒ずみ、壊死(えし)していきます。

壊死は皮膚や皮下組織のみならず、最悪の場合、筋肉や骨にまで達することがあります。

褥瘡は、多くの場合、腰の仙骨部や足のかかとなど、骨が出ている部分に圧迫されることで起こると言われています。

そのうち「背部」の褥瘡は、特にあおむけで寝たきりでいる場合に多くみられます。

 

背部褥瘡の起こりやすい箇所

・腰の仙骨部(お尻の中央の骨が突き出た部分)

・足のかかと部分

・後頭部

・肩甲骨

・背骨(特に胸椎や腰椎の突き出た部分)

・肋骨のカーブしている部分

・ひじ

 

予防の基本は体位交換

背部の褥瘡に限らず、褥瘡は寝る体勢を定期的に変えてあげることで予防できます。

2~3時間ごとに体勢を変える必要があり、また除圧マットや低反発マット、低反発枕というアイテムを併用するとより効果的です。

 

予防のためのスキンケア

皮膚を清潔に保つことは、新陳代謝の向上にもつながります。

また、高齢者の皮膚は乾燥しやすいため、充分な保湿が必要不可欠です。

保湿クリームやローションを使用して、しっとりと保護された皮膚を保ちましょう。

オムツなどで皮膚がかぶれることでも褥瘡が起こりやすくなるため、オムツの素早い交換も皮膚を守るためには大切なことです。

 

こまめなケアが褥瘡を防ぐ

一度褥瘡が起こってしまうと、軽い場合には塗り薬や貼り薬で治りますが、重い場合には壊死した部分の切開や切除が必要となります。

そうした治療は高齢者にとって、かなりの負担です。

そうならないよう、普段から体位交換やスキンケアなど、こまめで丁寧なケアを心がけたいですね。

 

介助が内出血の原因になることも…高齢者介助の注意点!!

傷つきやすい高齢者の皮膚組織や毛細血管は、小さな衝撃でも内出血に至ります。高齢者の介助中に発生する内出血もたくさんあるでしょう。

 

介助中のどんな動作が内出血の原因になるのか、具体的な例を挙げます。

 

車椅子の移乗

高齢者が車椅子を利用する際は、十分な注意が必要です。うっかりミスで多いのが、フットレストの位置を確認し忘れることです。

 

車椅子から立ち上がる、車椅子に移乗する時にはフットレストを上げて脛がぶつからないようにしましょう。足が引っ掛かり、転倒する危険もあります。

 

介助者が車椅子を押す時は、高齢者の腕が肘掛けの内側にあることを確認します。テーブルなど家具に腕をぶつけたり、車輪に手が巻き込まれたりして内出血を起こすかもしれません。

 

座る

椅子に座る、トイレの便座に座る、車に乗り込むなど「座る」動作の介助も内出血を起こしやすいでしょう。

 

体重が重い高齢者を抱えて座らせる場合、勢いがついて落とすような状態になってしまいがちです。特に便座は硬いため、勢いよく座らせると臀部に内出血が起こります。

 

座る動作の介助は、コツがつかめないと力や勢いに任せてしまいます。つかんだ腕や腰にアザができるのは、介助に力が入りすぎて内出血してしまったからかもしれません。

 

オムツ交換

寝たきりの高齢者の体位変換は、力が入りがちです。体位変換の際につかんだ部分に内出血が起こることがあります。

 

オムツの留め方がキツイと、足の付け根やウエスト部分が圧迫されて内出血にいたる可能性があります。オムツには湿気がこもりやすく、皮膚が非常に弱くなりがちです。ささいな刺激でも内出血の危険があるでしょう。

 

力任せの介助は、内出血の恐れが高いといえます。介助する人は、体位変換しやすい部位、姿勢保持をしやすい部位を覚え、力を入れず安全に介助するよう心がけてください。地域の介護教室に出るのもお勧めです。

 

 

トイレでの突然死を防ぐために…

冬場になると、特に寒冷な気候の地域では浴槽やトイレでの高齢者の突然死が報じられることが多くなります。これはヒートショックという現象による突然死であることが多いようです。

 

ヒートショックによる突然死

ヒートショックとは暖房の効いた温かい部屋と、そうでない寒い部屋を行き来することによって、血管が短い時間の間に収縮・拡張することによって脳卒中や心筋梗塞などの障害を発症する病気です。このヒートショック現象が原因となって家庭内で心疾患や脳疾患を引き起こして死亡した数は年間で1万人以上に上るという数字があり、高齢者、特に75歳以上の高齢者であれば誰でも注意が必要になります。特に近年はまれにみる寒波がやってきたり、震災後の節電の意識が続いていたりと、ヒートショックが起こりやすい環境になっているとも言えます。

 

住環境

新しく建てられた家では断熱材が十分に使用されていたり、各部屋の温度差について考えられた構造になっていたりしますが、昔からの日本家屋は注意が必要です。昔からの日本家屋は木造住宅が多く、特にトイレまで行くのに外に面した廊下を歩かなければならなかったり、トイレが暖房をきかせた部屋から最も遠くにあったりといった構造になっていることが多くあります。その環境はヒートショックを起こしやすい環境であり、注意が必要です。

 

健常者が大丈夫でもダメ

介護が必要な場合、トイレまで一緒に歩いていくこともあると思います。その時に自分がこのくらいの温度差なら大丈夫だろうと思っても高齢者には大丈夫ではない場合が多分にあります。ですからトイレまで行くときは介護者が織物を一枚持っていてあげるだとか、トイレには小さな暖房機を入れておいてあげるだとか、そういった予防策が必要です。

 

トイレで脳卒中や心筋梗塞を引き起こす割合は、突然死の約5%を占めています。ほんのちょっとの時間だからと言って軽視してはいけません。

 

 

食事で血管年齢を若くする!内出血を起こす老人性紫斑の予防法

血管が破れて内出血を起こす老人性紫斑は、加齢によって血管がもろくなるのが原因の1つです。老人性紫斑自体の有効な治療法はありませんが、血管年齢を若く保ち、予防に役立てることができます。食生活を見直して血管を丈夫にする方法を挙げます。

 

血管がもろくなる原因を知ろう

血管を構成する中膜に加齢変化が起こるほか、内膜にコレステロールなどが付着するのも血管がもろくなる原因です。加齢による衰えを防ぐのは困難ですが、コレステロールの付着を防ぐ、血管の損傷を予防する食生活は有効です。

 

活性酸素対策

呼吸によって体内に取り込んだ酸素のうち、2~3%は活性酸素となって血管壁の細胞を傷つける恐れがあります。活性酸素の影響を減らすには、抗酸化作用を持つポリフェノールがたっぷりの緑黄色野菜がお勧めです。アスパラガス、ブロッコリー、小松菜、かぼちゃ、菜の花、ほうれん草が代表的な緑黄色野菜です。ブドウ、イチゴなど果物もお勧めです。

 

減塩

塩分を摂りすぎると、血液中の塩分濃度を下げるために血液量が増えて血圧が上昇します。高血圧は血管の組織に負荷をかけ、破れやすくなります。塩分量を控え、血圧を安定させて血管への負担を軽くしましょう。塩分を控えた分、薬味で風味をつけたり、酸味を加えたりして満足感をアップさせます。

塩分を排出する作用をもつカリウムを含む食品(キュウリ、ゴーヤー、バナナなど)を積極的に食べるのも良いでしょう。

 

コレステロール値を下げる

血管の内膜にコレステロールが付着しないよう、「血液をサラサラにする」食品を食べましょう。青魚に含まれるDHAやEPA、大豆製品に豊富なレシチン・リノール酸がコレステロール値の正常化に役立ちます。

 

血管年齢を下げる食事は、高齢者の健康維持の助けにもなります。老人性紫斑を起こしにくい丈夫な血管を食生活でキープしましょう。

 

 

食事中に窒息!そのとき取るべき救命措置とは?

人が生きる上で摂食をしなければいけない限り、食品による窒息事故の可能性をゼロにすることはできません。そのため日本では年間数千件の食品による窒息の死亡事故が起こっています。

 

子どもが!高齢者が!

子どもは体が発達の途中ということもあり、食べる機能が十分に備わっていません。同様に高齢者は体の機能が衰えていくと共に食べるための機能も知らずの内に衰えてしまっていて、のどなどに食べ物を詰まらせやすいと言えます。

 

窒息してしまったら

食事の最中に何もしゃべらなくなって苦しそうにしている、となるとのどなどに食品がつまって声を出すことができなくなっているかもしれません。

その場合は「窒息したのではないかもしれない」という気持ちがあっても窒息しているものと判断し、すぐに応急手当てに移ります。

 

背部叩打法か腹部突き上げ法

背部叩打法は負傷者の前面を抑え、背中を強くたたいてつまったものを出す方法で、成人であれば負傷者を横向きに寝かせ、その人の横にひざまずき、太ももで前面を抑え手で背中を強くたたきます。

 

また、乳児であれば片方の手で乳児の前面を下から支えるようにして持ち、背中をたたきますし、乳児よりも大きい子であればひざで前面を抑えて行います。一方、腹部突き上げ法は負傷者を後ろから抱きかかえ、こぶしをつくった手を負傷者のみぞおちの下方にあてて圧迫する方法です。

 

どちらの方法がいいの?

応急手当のどちらが正しいというのはなく、状況に合わせて判断します。

例えば、負傷者が起きられないならば背部叩打法を選択しますし、妊婦さんの場合もお腹を押すことができませんので背部叩打法が選択されます。どちらか一方を行って回復しない場合にもう一方の方法を試みることもよいでしょう。

 

子どもの場合呼吸機能も未熟ですので、詰まらせたものが取れた後に心肺蘇生が必要な場合もあります。

 

(Photo by:pixabay

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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