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高齢者に多い肋骨骨折…高齢者の肋骨骨折の原因と対処法~咳による疲労骨折とは~

肋骨の骨折は、成人から高齢者に多い骨折です。

 

そのうえ、どこがどう折れているのか、ということがわかりづらく、レントゲンですぐに発見できないこともあります。

 

我慢して重症化してしまうこともあり、楽観視はとても危険な骨折です。

 

ここではそんな肋骨の骨折を、とくに高齢者の場合に焦点を当てて詳しくまとめました。

 

 

高齢者における肋骨骨折の原因とは

肋骨の骨折は、転倒や打撲などの外的原因によって起こる場合と、運動や風邪などによって骨に継続して負担がかかり、疲労骨折として起こる場合とがあります。

 

肋骨はたくさんあって丈夫そうな骨ですが厚みがなく、一本一本は細くて平らなため、実は折れやすい骨なのです。

 

そのため、若年者にくらべて骨がもろくなっている高齢者では、小さな力でも簡単に肋骨骨折を起こしてしまいます。

 

床にあるものを片手で拾おうとして腕を伸ばしたときに起こることもあり、長期的に咳きこむことが続くと疲労骨折を起こすこともあります。

 

肋骨骨折の症状、痛みの種類

通常の骨折は、けがをした瞬間が一番痛むものです。

 

しかし、肋骨の場合は痛みが持続することが多く、徐々に痛みが増して一週間後が痛みのピーク、なんてこともあります。

 

骨折した部分を押したり、くしゃみや深呼吸をすることで痛んだり、骨折した部分から離れた胸を圧迫しても痛むことがあります。

 

また、呼吸にともなって痛みが起こるため、呼吸が浅くなります。

 

肋骨骨折の治療方法は?

単純な肋骨骨折であれば、消炎鎮痛剤の内服、冷湿布の貼付、と固定帯による圧迫骨折で安静にし、経過を観察します。

 

多くの場合は3~4週間でよくなり、4~6週間かけて完治します。

 

手術は通常の場合必要ありませんが、状態によって必要になることもあります。

 

若年者よりもこわい、高齢者の骨折

若年者にくらべて骨がもろくなりがちな高齢者の場合、骨折が起こりやすいといわれています。

 

風呂場で転んだり道路でつまずいたり、ちょっとした衝撃で折れてしまうことも。

 

肋骨骨折自体、治療上で問題になることは少ないですが、骨折にともなって内臓を損傷してしまう場合もあるので、高齢者はとくに注意が必要です。

 

 

高齢者の骨折原因は転倒!転んでしまう原因って何?

高齢者の骨折は、加齢や骨粗しょう症などによる骨密度の低下に加え、転倒などの事故が加わったものがほとんどです。

 

高齢者の転倒の原因は身体的老化現象を背景に様々な成因が加わって起こるもので、複合的に理解されます。

 

老化現象や疾患に由来する内的要因だけではなく、照明や床面の段差など、環境に由来する外的要因に分けられます。

 

転倒要因

内的要因

1. 環境認知の障害

a. 白内障

b. 屈折異常

c. 眼鏡不適合

d. 緑内障

e. その他

 

2. 心因性

a. 空間恐怖

b. 再転倒不安

 

3. 身体的要因

a. 心血管系(不整脈、心拍出量低下など)

b. 神経系(パーキンソニズム、てんかん、小脳障害、認知症など)

c. 歩行運動系(疼痛、骨折・脱臼、ミオパチーなど)

d. 薬剤(鎮静剤、睡眠薬、血糖降下薬など)

 

外的要因

1. 照明不良

2. 不慣れな環境

3. 不慣れな場面での障害物

4. じゅうたんや床のでこぼこ

5. 不適切な履物

6. その他

 

かつて高齢者は転倒・転落によって認知症を生じると言われていましたが、それは誤解で、認知症は脳の病です。

 

起立二足歩行はヒトの大脳の発達により獲得された高次機能であり、その詳細は未だ不明の部分が多くあります。

 

アルツハイマー型認知症に代表される認知症では歩行のスキルが低下し、転倒しやすくなり、骨折を機に精神症状が進行し、悪化する例がまれではありません。今まで転倒や転落で認知症になると言われていたのは、おそらくこのような症例が多かったからだと思われます。

 

また、高次脳機能障害の集約された認知症は、転倒・骨折の重大な危険因子ともされています。認知症になることで転倒や転落も増えてしまいます。

 

転倒・転落、骨粗鬆症、骨折は密接に関連するため、臨床現場では一括して管理されるべきですが、転倒を恐れるあまり行動制限をかけてしまってはさらなる運動機能の低下を招くため、本末転倒だといえます。

 

しかしながら、リスク管理が病院や介護施設などに求められるあまり、骨折は入所施設の管理不行き届きのせいだと主張する家族もいます。しかし、それは誤りです。

 

施設側はあくまでもリスクの軽減を図り、要因の削減に努めますが、内的要因に関してはその方の問題となります。

 

入居者の家族と施設職員の間で、いつも意見の違いが問題となるのは、そういう認識の違いがあるからだとも言えるでしょう。

 

 

高齢者に多い脊椎骨折 尻餅や強めの咳をしただけでも骨折に!?

骨粗鬆症のなどのある高齢者に特に多く認められる骨折のひとつに脊椎骨折があります。特に骨粗鬆症などの疾患があり、骨がもろくなっている場合は、転倒をしなくとも軽く尻餅をついたり、強めの咳をしただけでも骨折に至る場合があるので要注意です。

 

脊椎骨折の症状

1.骨折がおこった部分の疼痛

急性期には寝返りや前かがみなどさえもできない。

 

2.圧迫骨折の場合

骨折部位の刺激痛…軽く叩いただけで痛みが増強する。

体位による疼痛の増強…前かがみになることで痛みが増強する。

 

3.下肢の痺れ

4.筋力の低下

下肢の疼痛や痺れなどの神経症状を伴わない骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折は、2~3週間安静にしているだけで、痛みはしだいに軽減します。

 

脊椎骨折には転倒後に背部痛を主な訴えとして受診する例と、はっきりとした外傷がない症例があり、なかには症状を伴わない例も認められます。はっきりとした外傷を認めないのに骨折している場合を『臨床骨折』と呼び、他の無症状の骨折とは区別して対応しています。

 

腰背部痛のような症状を示す骨折が認められるのは、全体の1/3程度であると考えられていますが、その他は患者自身が骨折を自覚しない間に脊椎変形が進行して、徐々に腰痛を生じるようになります。

 

脊椎骨折では四肢(手足)の骨折のように発生時期を特定することが難しいために、症状を確認したら、早めに治療を開始し、寝たきりにならないようにリハビリを開始する必要があります。

 

脊椎骨折発生率はアジア人(日本人)が白人に比べて特に多く、はっきりとした原因は不明ですが、椎体の大きさや骨強度などが関係しているとされています。脊椎骨折を軽減させるためにも、骨粗鬆症の早期発見と早期治療が大切です。

 

 

お年寄りは要注意!咳による疲労骨折とは

あまりにも咳がひどいときには胸が痛くなるという方もいます。咳をするたびに胸が痛くなるので、本当につらいと訴える場合もあるくらいです。

 

そんな咳による胸の痛みですが、人によってはそのまま骨折してしまうこともあるのです。

 

●咳による疲労骨折

咳による疲労骨折が起きるのは、長期間にわたって咳が止まらない方や、咳を伴う持病がある方に多いようです。咳をしたときに肋骨にひびが入って、最終的には骨折してしまうのが咳による疲労骨折の特徴です。

 

もともと持病がある方の場合は何度も咳によって肋骨にダメージを与えているので、持病とは関係のない風邪などの時の咳で肋骨が限界に達し、骨折する場合もあります。

 

どちらかといえば肋骨にひびが入るのみというケースが多く、骨折まで行く方は少ないです。

 

●お年寄りは特に注意が必要!

咳による肋骨の疲労骨折にもっとも気を付けるべきなのはお年寄りと言われています。

 

その理由は以下です。

 

・免疫が弱っており、そもそも咳が出やすい

 

・肋骨の弾性及び肋骨が弱っている

 

咳の出る持病のある方、体が弱くなってくる方もお年寄りには少なくありません。それにプラスして若いころとは違って肋骨の弾力が失われますので小さな刺激でも肋骨が骨折しやすくなっています。

 

●普段から骨を強くすることが予防になる

ある程度年を取ってきたら咳の予防や病気の予防とは別に肋骨の疲労骨折も予防していく必要があります。肋骨の疲労骨折の予防には骨を強くすることが第一で、骨密度の測定を定期的に行い、カルシウム摂取量にも気を付けてみましょう。

 

 咳による疲労骨折は肋骨にひびが入るパターンが非常に多いです。

 

特にお年寄りは免疫力が弱く咳が出る病気にかかりやすい、肋骨を始めとした骨が弱っていることから咳による疲労骨折には十分な注意が必要です。

(Photo by:pixabay

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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