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気になる病気・症状

脳梗塞で使用される『t-PA(血栓溶解薬)』、太い動脈の開通率は15%程度?

急性の脳梗塞の治療として、血管に詰まった血栓を溶かす『t-PA(アルテプラーゼ)』という注射剤があります。この薬は使用に際して時間制限があり、脳梗塞発症後3~4.5時間以内でなければ出血リスクが高まるため静脈注射できないとされています。

 

t-PAは血栓溶解を行う内科的治療法の中では最も強力な効果を持つと言われますが、一方で外科的治療と比べると、溶解作用は劣るとも言われています。では、その効果の差とはどれほどのものでしょうか?

 

t-PA治療までの流れとは?

急性期の脳梗塞においてt-PA静注療法を行う場合、次の7段階を3時間以内(現在は4.5時間に延長)に行わなければならないとしています(発見から来院までおおよそ2時間程度)。

 

治療の流れ

1)発見・救急要請⇒2)救急車出動⇒3)患者搬送⇒4)来院⇒5)情報の整理⇒6)方針決定⇒7)治療開始

 

t-PAと外科的血栓除去、どちらが脳梗塞治療に効果的?

t-PAとは別に、他の血栓除去法として、血管内治療という外科的治療法があります。通常、t-PAで血栓除去しきれない場合に行われる治療法ですが、それぞれの効果の比較について述べたものが以下となります。

 

■24時間以内の再開通率について

(the New England Journal of Medicine誌による)

 

□t-PAによる再開通率

・【内頚動脈(首から脳全体に栄養する太い動脈)】14%

・【中大脳動脈(大脳動脈の3本のうちのひとつでやや細い)】55%

 

□血管内治療(外科的血栓除去法)による再開通率

・【脳底動脈(脳の底から大脳動脈へと繋ぐ太い動脈)】57.3%~

 

⇒太い動脈に出来た血栓の早期溶解に対しては、t-PAより外科治療の方が効果が高い。

 

■3ヵ月後の生存率について

(国際脳卒中学会による)

また、生存率の比較については、以下とされています。

 

【対象】脳梗塞急性期の患者(血管内治療群:946人、内科治療群:796人)

【結果】3カ月の生存率(7試験において)では有意差は認められなかった。

 

最後に

このように、血栓(特に太い血管に詰まったもの)を素早く確実に取り除けるのは『外科的治療』であり、生存率に関してはどちらもほぼ変わらない効果という結果になりました。救急時の搬送先病院の指定は、自分のかかりつけ病院であれば行うことが可能ですが、万が一の時に備え、両方の治療を取り入れているかどうか、確認しておくことも必要かもしれません。

 

 

(引用・参考ウェブサイト:日経メディカル、医誠会病院、六号通り診療所所長のブログ、NO!梗塞.net)

(photoby:pixabay)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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