カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 健康診断・健康管理 >
  3. 検査項目 >
  4. 肝機能 >
  5. AST(GOT) >
  6. 肝臓疾患のマーカー『AST/ALT』を良く知って、早期発見へ繋げよう!

健康診断・健康管理

肝臓疾患のマーカー『AST/ALT』を良く知って、早期発見へ繋げよう!

肝臓には『逸脱酵素(ALT・AST・LDH)』と呼ばれる、肝細胞の損傷によって細胞から漏れ出る酵素があります。

 

これらの酵素は肝細胞の細胞質・ミトコンドリアや、心臓、筋肉、赤血球など体内の決まった場所に存在しており、逸脱した量を測定すると「どの部位がどの程度炎症や壊死を起こしているか」がわかります。

 

ただし、これらは「肝臓がどの程度の解毒・合成能を持っているか(=肝機能)」を示しているわけではないという点に注意が必要です。

 

ASTとALTは、肝機能が正常であるかを見る指標とならない

■ASTは細胞の「深部」に存在する

ASTは、主にミトコンドリア内に存在し、より重い肝障害で逸脱する傾向があります。あらゆる臓器や骨格筋などに存在し、とくに代謝が活発な心臓、肝臓、腎臓などに多量に存在します。

 

ただ、ASTは上記のように『肝細胞の破壊された度合い』に関する値であるため、検査値の意味としては『しっかり肝臓が機能しているか』を見るための値ではない言う点がポイントです(肝臓は80%が損傷しても、合成・解毒などの機能は残る。またその後再生される)。

 

また、AST単独での検査値の意味合いは低く(様々な部位にASTは存在するため特異性がない:肝臓・心臓・骨格筋・赤血球など)、ALTとペアで検査することが一般的です。

 

■ALTも細胞内にあるが、ASTよりは「浅部」に存在する

ALTは、同じく逸脱酵素で、肝臓の細胞質内に存在しており軽度の肝障害で血中に簡単に逸脱します。主に肝臓と腎臓に多く含まれますが、特に肝臓に多いため特異性があり障害を受けると高値を示します。

 

またALTも肝細胞の損傷度合いを示すもので、肝機能が正常であるかを見る指標とはなりません。ALTも、ASTとペアで検査されます。

 

ASTは、より重い肝障害のマーカーである

■ALT>AST(ALTがASTより多い場合)

ASTが正常でALTのみ上昇していたら、肝疾患(脂肪肝・慢性肝炎(非活動期))の可能性があります。

 

■AST>ALT(ASTがALTより多い場合)

ASTがALTを超えていたら、以下の4つの疾患である可能性があります。

 

1)急性肝炎の初期

⇒炎症が落ち着いてくると、半減期の長いALTが高くなる。

2)慢性肝炎→肝硬変への移行期

3)アルコール性肝障害

4)肝臓以外(骨格筋、心筋、赤血球など)からの酵素の逸脱症状

 

値が正常の20倍以上では、ウイルス性・薬剤性・自己免疫性などの疑い

正常の20倍(500IU)以上、特に1000IUを超える場合では、以下の疾患を疑う必要があります。

⇒ウイルス性肝炎・薬剤性肝炎・虚血性肝炎・自己免疫性肝炎・慢性B型肝炎の再活性化など

  

最後に

上記のように、血液検査の項目を知ることによって肝機能障害の程度を把握することはできますが、一方でこれらの基準に当てはまらない『体質的に値が高い/低い』ケースも見られることから、不明な点があれば主治医に良く説明してもらうことが必要になります。

 

(引用・参考ウェブサイト:救急医の挑戦 in 宮崎)

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

オススメ検索ワード

AST(GOT)に関する記事

ASTって?ALTって何?AST・ALTの値が高い場合、注意が必要な病気とは

  このASTや、ALTは体内でアミノ酸たんぱく質の原材料が生成される際に欠か...

AST・ALTの値が高いときは、筋肉障害の可能性もある!?

  肝臓は人間にとって非常に重要な器官の一つです。体内の毒を浄化してくれたりと、...


AST数値に影響する?!「お酒に強い人=肝臓も強い」は間違っている!?

  飲み会などに行くと、必ずと言ってよい程、お酒に強い方がいます。 お酒...

健康診断~肝臓の検査!肝炎の可能性を調べる?GPT、GOTの基準値について

  肝臓の病気の可能性を調べるためにはGPTやGOTというものを見ます。肝...

カラダノートひろば

AST(GOT)の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る