妊娠・出産
分娩後にも気が抜けない辛い痛み!後陣痛はなぜ起こる?!
辛い陣痛を体験して、やっと出産が終わったと思ったのに、陣痛のような痛み。「後陣痛」が起こる人がいます。育児をしながらの痛みは、思っているよりも辛いかもしれません。今回はこの「後陣痛」について紹介します。
後陣痛は子宮がもとに戻る痛み
後陣痛とは、分娩が終わってから、子宮がもとの大きさに戻ろうとする収縮によって起こる痛みの事です。
やっと陣痛が終わって出産したのに、またあの痛みを味あわなければならないのか、と思う人もいるかもしれませんが、この痛みは子宮が回復しているという証拠。そのため、産後の回復には望ましいと言われています。
後陣痛はこんな痛み
後陣痛には、個人差があります。ひたすら痛みが襲ってきて、下腹部が締め付けられるような痛みや、針で子宮を刺されるような痛みなど、人によってさまざま。中には動けなくなるほどの痛みを伴う人も。
その時は、我慢せずに看護師さんに伝え痛み止めを貰ってください。産後の回復に伴う自然な痛みとはいえ、我慢しすぎないようにしましょう。
後陣痛の対処法
赤ちゃんが生まれてからの後陣痛は、慣れない赤ちゃんのお世話とともにやってくるのでできれば痛みを抑えたいですよね。後陣痛はどうやって乗り切ればいいのでしょうか?
1.痛み止めを服用する
実際には、弱い痛みを感じる人と、強い痛みを感じる人がいて、強さは人によるのですが、もし、痛みが強い場合は、痛み止めを服用します。痛み止めとしては抗炎症薬と抗生剤が出されることが多いです。
2.子宮収縮剤の服用を止める
産後は子宮の回復のために、服用する子宮収縮剤。痛みがひどい場合は、これを中止して経過を見守ることもあります。
産後の身体にとってはとても辛い後陣痛の痛み。しかし下腹部痛と言っても、後陣痛が原因でない場合もあります。痛みがひどい時は助産師や主治医に相談しましょう。
後陣痛の痛みが強く出るタイプ
後陣痛は、子宮の筋肉にかかる負担が大きい、または子宮の収縮が激しいほど痛みが強くなります。それではどのようなタイプだと痛みが出やすいのでしょうか。
1.スピード出産
産むのは早くて楽だった分、反動で後の痛みがひどく感じやすいそうです。
2.赤ちゃんが大きかった
胎内にいるときから大きな赤ちゃんだと、それに合わせて子宮も大きくなっているため、元の大きさに戻るのも大変です。そのため痛みが増すことがあります。
3.双子などの多胎妊娠
多胎妊娠も赤ちゃんの人数に合わせて、子宮が大きくなっているため、元に戻るのに子宮の収縮が激しくなり、痛みが強く出ます。
4.授乳時
これはタイプというわけではありませんが、授乳も後陣痛の痛みの理由のひとつ。なぜなら、授乳は子宮の収縮を促す作用もあるからです。
他にも初産ではなく2人目、3人目と出産経験が多い方も、痛みが強く出ると言われています。
後陣痛は2人目のほうがひどい理由
よく後陣痛は2人目以降のほうが辛いと聞きますが、それはなぜなのでしょうか。通常、2人目以降の方が初産よりも子宮の戻りが早いと言われています。子宮の戻りが早いということは、その分、子宮の筋肉に負担がかかり、収縮も激しくなりますので、経産婦のほうが痛みを強く感じることが多くなってしまうのです。
経産婦の方に産後のお話を聞くと、明らかに2人目以降のほうが痛みを強く感じている人が多いようです。これが、3人目、4人目となるにつれて、強くなることもあるので、もし、初産の時から後陣痛を感じていたのなら、2人目以降は少し覚悟をしておいたほうがいいのかもしれません。
【体験談Pick Up】後陣痛ってこんなに痛いの?3人目を授かって一番つらかったこと
投稿者:ogaちゃんさん
産院から5日で退院もできて、家に帰って普通に家事をしようと思ったら、急に鈍い痛みが背中あたりに”ズキーン”。 今までにないくらい痛くって起き上がれなかった。。。そして、子宮の収縮が弱まったのか、悪露もまとまって出てきて、このまま死んじゃうんじゃないか!!!!って思ったくらいひどくて、心配ですぐさま病院に。 先生に診てもらうと、 「子宮の中がとてもきれいで問題ないから悪露で間違いないよ。痛いのはきっと後陣痛だね。」 って教えてくれた。 後陣痛って言葉はそれまで聞いたことがなかったから、痛くなって本当にビックリ驚きでした。 こんな痛いなら、はじめから知っておきたかったー(;_;)
みんなへメッセージやアドバイス 後陣痛は、出産するたびに痛みが増すものらしいです。 経産婦さんでも、人それぞれ痛みも違うと思いますが、もしかしたら後陣痛に苦しむかもしれない。と心得ておくだけできっと違うと思います。
後陣痛は子宮の回復痛!つらいけど必ず終わりが来る
後陣痛は辛いですが、必ず終わりが来ます。子宮が無事に回復しているんだと思うと、頑張れるかもしれません。もちろん我慢しすぎはよくありませんので、痛みが強い場合は必ず主治医に相談してください。また、体を温めたりすると効果もあるそうなので、試してみるといいかもしれませんね!
(Photo by:https://www.photo-ac.com/)
著者: カラダノート編集部