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バファリン(アスピリン)は血栓を出来やすくする?~正しい脳梗塞の予防法

アスピリンの用途は主に鎮痛や解熱・抗炎症ですが、その他にも「血栓症を抑制する」という作用があり、脳梗塞の急性期においては病院にて血栓形成の再発予防薬として用いられています。

 

しかし一個人で(特に市販薬を代用として)血栓予防を目的にアスピリンを服用する場合、いくつか留意しなければならない点があります。

 

救急室で使用される、脳梗塞・急性期の治療薬の種類とは?

脳梗塞の急性期で病院に搬送されたとき、使用される治療薬は主に以下となっています。

 

■3~4.5時間以内

t-PA(血栓溶解薬:強力な血栓溶解作用があり、また局所作用型で出血傾向になりにくいメリットがあるが、使用可能な時間が非常に限られている。)

 

■8時間以内

ウロキナーゼ(血栓溶解薬:t-PAで溶解しきれない場合に使用されるが、全身作用型で出血傾向になりやすいデメリットがある。)

 

■48時間以内

アスピリン(血小板凝固阻害薬:血栓の再発防止に使用。心原性脳塞栓の場合は、ワーファリンの方が効果が高い。)

 

アスピリンには、血栓溶解作用はない?

脳梗塞が発症したときに備え、市販薬のバファリンや処方薬のバイアスピリンを常備薬として家庭に置いているという方もおられるのではないかと思いますが、以下の点には注意が必要です。

 

アスピリンはこれからできる血栓の形成予防に効果がある(=すでに形成された血栓は溶解しない)

ただ、脳梗塞の発症は高血圧や高脂血症などの基礎疾患が元になって発症することが多いため、一度血栓を溶解しても今後再発するという可能性はあります。再発予防と言う意味で、急性期(発症後48時間以内)や一過性の脳梗塞があった後に服用することは意味があります。

 

脳出血の疑いがある場合は投与してはいけない(=血が止まりにくくなる)

高血圧・動脈硬化・動脈瘤・心臓病・遺伝など、脳出血のリスク因子を持っていたり、脳梗塞発症時に頭痛が起こっている場合はアスピリン投与には注意が必要です。

 

血栓予防には、少量投与でなければいけない(=大量投与では、逆に血栓ができやすくなる)

アスピリンには「アスピリンジレンマ」という、服用量が多くなると逆に血栓を促進するという作用を持っています。

 

一般的な抗血栓としての使用量は100mgですが、バファリンにはアスピリン330mgが含まれているため、1/3量にして服用する必要があります。また効果発現時間を早めるためには、噛み砕いて服用すると15分で効果発現されるといわれていますが、胃酸で効果が減弱する可能性があります。

 

最後に

このように、少量のアスピリンは血栓の抑制(また大腸・膵臓がん抑制など)に高い効果がありますが、一方で長期服用による胃・腸潰瘍の副作用のリスクもあることから、継続使用に際しては良く医師に相談されることが必要です。

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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