カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 脳・神経 >
  4. 脳出血 >
  5. 『脳梗塞・脳出血』の症状の違いって?~救急時の対処法について

気になる病気・症状

『脳梗塞・脳出血』の症状の違いって?~救急時の対処法について

脳卒中とは『脳梗塞・脳出血・くも膜下出血』の総称のことで、脳血管に異常が出ており素早く救命処置をしなければならないという点は同じですが、それぞれの一次救命の仕方は異なる面があります。

 

例えば、救急隊待機時の傷病者の体位については脳出血の場合は頭を高くするのが基本ですが、脳梗塞の場合は頭を低くしなければならないとされています。以下では、各傷病の特徴から対処法までを見て行きたいと思います。

 

脳梗塞は『発症時に頭痛がない』のが特徴。『待機では頭を低く』

脳梗塞には、脳血管の動脈硬化が原因で血管が詰まる『脳血栓』と、他の臓器でできた血栓が脳血管へ飛び、詰まる『脳塞栓』の2種類があります。

 

脳血栓

【前駆症状】一過性脳虚血発作(24時間以内に収まる一過性の脳梗塞)が起こる場合がある。

【症状】言語障害(ろれつが回らない)、神経症状の進行は緩やか(顔の片側がゆがむ・手の片方が挙がらない)、めまい、吐き気。

【発作時間帯】安静時・夜間(同じ姿勢でいることで、血栓が出来やすくなるため)

【血圧】高血圧(発症時一定せず)

【頭痛症状】ない、もしくはまれ(軽度)

【意識障害】ない、もしくはまれ(軽度)

【項部硬直(首の後部が硬直し前曲できない)】陰性(-)

【年齢】多くは50歳以降

【原因】生活習慣病による動脈硬化を伴っていることが多い。また睡眠時無呼吸症候群など。

 

⇒待機時は、「回復体位(麻痺側を上にして横に寝かせ、顎の下に上側の手を入れ、後部に頭を反らし気道確保)」にする。

 

脳塞栓

【前駆症状】なし

【症状】突発的な神経症状(片麻痺などが数分以内に起こる)で、小梗塞なら急な改善あり。大梗塞なら重篤化することあり。

【発作時間帯】活動とは無関係

【血圧】正常

【頭痛症状】ない、もしくはまれ(軽度)

【意識障害】ない、もしくはまれ(軽度)

【項部硬直(首の後部が硬直し前曲できない)】陰性(-)

【年齢】年齢には無関係

【原因】心臓疾患を患っている場合が多い(不整脈、弁膜疾患、心筋梗塞など)。

 

⇒待機時は、「回復体位」にする。

 

脳出血では『頭痛あり』が特徴。『待機時は頭を高く』

脳出血

【前駆症状】なし

【症状】片麻痺・言語障害・意識障害(嘔吐:小脳の場合)。急速に進行し数時間で悪化(但し出血量が少ない場合は、症状が軽い)。

【発作時間帯】活動時・昼間に多い(血圧が上がるため)

【血圧】通常高血圧症の既往がある。

【頭痛症状】あることが多い

【意識障害】ある

【項部硬直(首の後部が硬直し前曲できない)】脳質が破れれば陽性(+)

【年齢】40歳以降

【原因】高血圧・脳血管の奇形・頭部外傷・脳腫瘍・出血傾向のある疾患など

 

⇒待機時は、「半座位(上体を軽く起こした体位)」にし、脳出血が止まりやすいよう横にはしない。

 

くも膜下出血

【前駆症状】なし

【症状】激しい頭痛の後、吐き気・嘔吐。重症で意識障害。血腫が出来た場合は片麻痺。

【発作時間帯】突発

【血圧】正常~高血圧

【頭痛症状】バットで殴られたような激しい頭痛

【意識障害】ある

【項部硬直(首の後部が硬直し前曲できない)】陽性(++)小出血では遅れる

【年齢】通常40-50歳代。動静脈奇形の場合:若年者もあり

【原因】脳動脈瘤の破裂による、また家族歴がある場合はリスクが高い。

 

⇒待機時は、「半座位」にする。

 

最後に

上記それぞれの症状は、あくまで一般的に起こりやすいとされているものであり、例外的な症状が出ることもあるため注意が必要です(若年性の脳梗塞では頭痛が起こる確率が高い)。また項部硬直の検査は、呼吸停止の危険性があるため個人では行わないようにすることが重要です。

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

オススメ検索ワード

脳出血に関する記事

くも膜下出血の後遺症~神経症状~

くも膜下出血は3分の1から半数が発症すると命を落とし、3分の1が後遺症を残す...

外科手術が一般的 慢性硬膜下血腫の治療に漢方薬が有用?

  慢性硬膜下血腫に対する治療は、外科手術が一般的とされています。内科療法でも...


なぜ起こる?くも膜下出血の原因・好発部位とは

一度発症すると恐ろしい病気という印象が強いくも膜下出血。どのような原因で起こ...

高齢者に多い慢性硬膜下出血 術後のリハビリではどんなことをするの?

慢性硬膜下血腫は、特に高齢者に多いとされています。数週間~2ヶ月程度でじわじわ...

カラダノートひろば

脳出血の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る