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「 高血圧性脳出血」は画像診断で発見が困難?~早期高血圧治療の重要性

高血圧性脳出血の発症率は、脳出血全体の約15%を占めると言われていますが、原因は高血圧によるところが大きく、「治療薬と食事の減塩」によりある程度予防することは可能な病気です。

 

しかし、統計的には1990年代からの未だ患者数の減少が見られないという現状があり(未治療や高齢者の増加による)、また一度発症すればその予後は厳しく、発症後30日以内の死亡率は52%に達するとも言われています。

 

このように、数十年放置していればこれらのリスク増加に繋がることは避けられませんが、一方で収縮期血圧を10~20mmHg下げるだけで脳卒中リスクが50%低下するという報告もあることから、積極的な治療で大きく改善できる可能性があります。

 

なぜ事前の画像診断が難しいのか 

高血圧性脳出血は、その約70%が【被殻・視床】に発生すると言われています。この理由は、出血源となる脳深部の血管(穿通枝)が細いため、基礎疾患(高血圧・動脈硬化)によって破綻を起こしやすく、また事前に検査として脳血管の画像撮影を行ったとしても、その細さゆえに発見することが難しいため、とされています。

 

<各部位別の発生率>

■被殻出血:約40~50%

■視床出血:約30%

■大脳皮質下出血:約10~15%

■小脳出血:約5%

■脳幹出血:約5~10%

 

⇒「被殻」と「視床」(大脳基底核部)からの出血が全体の約70%以上を占めています。 

 

被殻・視床は出血を起こすとどうなるか? 

■被殻出血

主に感覚障害と運動障害(麻痺)、また認知障害が現われます。被殻のみからの小さな出血では本来麻痺は起こりませんが、被殻の内側にある『内包(感覚・運動を司る)』と外側にある高次機能を司る部位に出血が及ぶと、これら3つの障害が同時に現われます。

 

■視床出血

主に感覚障害が強く出ます。視床も内包に近いため、出血範囲が広がると運動障害が出ますが、視床自体が感覚刺激を伝える中継地点であるため、感覚障害の方が強く出る傾向にあります。

 

<治療法は?>

治療法は、状態に応じて保存的治療・外科的治療のどちらかが選択されます。

 

■被殻出血の場合の治療

血腫によって脳内の圧が高まり内包部分にまで障害が及んでいるものや、脳ヘルニアを起こしている場合に手術適応となります。 

 

■視床出血の場合の治療

視床は脳深部にあるため、開頭によって血腫除去を行うことはほとんどないとされています(=生命維持に関わる根幹部位は手術できない)。しかし、(血腫の圧迫により)急性水頭症のリスクがある場合は、脳室ドレナージ(液排出)が行われます。 

 

このように高血圧性脳出血は予後が厳しく、また治療も困難を伴うものであることが分かります。前述のように、この病気は高血圧治療薬や生活習慣の改善などで大きく予防することが出来るため、検査の数値に異常があればできるかぎり早く受診し治療を開始することが何よりも重要です。 

(引用・参考ウェブサイト:医療法人医誠会医誠会病院) 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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