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「首を鳴らす」と脳卒中の危険性?~椎骨動脈と血栓の形成について

近年、脳卒中のひとつの原因として挙げられているものに『頸部のキャビテーション(首をポキポキ鳴らす)』があります。首の横部分には『椎骨動脈』という椎骨にまとわり付くように位置した動脈があり、首を鳴らすことで、この血管が傷つき、血栓を生じて脳卒中を起こす可能性があるというものです。

 

また、個人ではなくても専門のカイロプラティックによる施術を受けてもこのリスクは高まるという論文があり注意が必要です。

 

椎骨動脈とは? 

椎骨動脈は、総頚動脈(内頚動脈:首の横を走り脳へ繋ぐ太い動脈)の傍を走る脳へ栄養するための重要な血管のひとつです。この動脈は左右一対づつあるのですが、頚椎に直にくっついて脳まで上行し、脳底動脈にまで合流しているので、頚椎の影響を受けやすいとされています。

 

<なぜ首を鳴らすと危ない?>

上記のような構造となっており、頚椎の関節を「首を鳴らす」ことで衝撃を何度も与えると、血管が傷ついて血栓をできやすくする可能性があります(ある鍼灸院のウェブサイトでは以下のように説明されています)。

 

物理的刺激

衝撃・摩擦など物理的な刺激は血管組織を傷つける可能性がある。

 

■血管内部の傷

血管の内部に傷がつくことで、その部分が変性し血栓形成に繋がり、動脈硬化が促進される。

 

■キャビテーションの影響

マッサージやキャビテーションによって、椎骨動脈に生まれた血栓が流れた場合、脳塞栓となる可能性がある。

静脈の場合は、動脈よりもさらに壁が脆弱なため、物理的刺激によって影響を受けやすい(血栓ができやすい)。

 

一般的に、個人によって「首を鳴らす」ことは危なく、カイロプラティックなどによる専門の施術であれば安全であると言われますが、アメリカの心臓病学会の報告によれば、「45才未満で脳卒中を起こした人の統計データでは、一週間以内にカイロプラクティックで施術(首鳴らしを伴う)を行った人は、行っていない人より5倍リスクが高かった」というデータが報告されています。医院選びには十分注意する必要がありそうです。 

(引用・参考ウェブサイト:肩こり研究所 学芸大学) 

(photoby:pixabay)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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