妊娠・出産
不妊治療に使われる点鼻薬「スプレキュア」の効果と使用手順・タイミングについて
卵胞も育ちいよいよ人工受精!排卵のタイミングをあわせるため処方されるスプレキュア。一体どんな薬なんでしょうか?きちんと理解してから服用しましょうね!
点媚薬スプレキュアって?
スプレキュアとは、視床下部に働きかけることで脳下垂体ホルモンの分泌を抑制する点鼻薬です有効成分は、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの誘導体で、おもに子宮内膜症、または子宮筋腫の治療に用いられていますが不妊治療でもよく使われます。
不妊治療での使い方は二種類
1.持続的に使い、排卵抑制
スプレキュアを使っていれば、黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を抑制され、脳下垂体からのホルモンが出ないので排卵は起きません。
2.短期で使って排卵させる
一時的に使うことで、LHを上昇させる(LHサージを引き起こす)効果があります。これはスプレキュアの「フレアーアップ」というLHとFSHの急激な上昇を利用したもので、排卵を促します。hCG注射の代用として人工受精や体外受精の周期でも使用されます。
排卵する時間は?
大体36時間後に排卵すると言われています。人工受精の時間から逆算して医師から行う時間を指定されます。
スプレキュアの使用方法
ノズルを鼻腔内にいれ、プシュ!と噴射します。
あらかじめ鼻をかんでおかないと効果が薄れるようです。
筆者ははじめて処方されるとき、看護師からやり方の指導を受けました。空の容器でプシュ!となる感覚を教えてもらいました。やり方を間違えたり失敗したりするとせっかくのタイミングをずらしてしまうからと言われました。
大体の排卵時間が決まるのでタイミングを合わせられますし、決められた時間にプシュ!とするだけ。しかしすかしてしまったり、点鼻を忘れたりと失敗も多いようです。
せっかくのタイミング。きちんと点鼻できるように手順をおさらいして準備しておきましょうね。
(Photo by:pixabay )
著者: カラダノート編集部