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生活習慣病

COPD治療薬「スピリーバミスト吸入器」の使用で死亡率が2倍に?!

喫煙などが主な原因として発症する慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、安定期の第一選択薬として「スピリーバ」という薬のミスト吸入薬(レスピマット)が使用されます。

この薬は、24時間の長期間作用型で効果も高いため、1日1回吸入(2噴射)で咳や息切れが出なくなるという非常に便利な薬ですが、一方で海外の研究によれば使用しない場合と比べ死亡率が2倍近く上昇するという報告もあります。

 

スピリーバとは? 

スピリーバとは「抗コリン剤(=気管支拡張剤)」と言われる薬で、副交感神経の気道での働きを弱めることにより、気道平滑筋の収縮を抑え、それに伴って気道の拡張作用を現すという薬です。

作用機序としては、平滑筋のアセチルコリンの結合部位を阻害することで、アセチルコリンの作用を弱めます。

 

この結合時間は24時間続くため、1回の吸入で1日間効果を持続させることが出来ます。

 

抗コリン剤のメリット・デメリット

■メリット

・リバウンド(削減・中止による症状悪化)が少ない

リバウンドとは、薬剤を服用しなければ状態の恒常性を保てなくなり、減量・中止すれば症状悪化を招いてしまうというものです。

スピリーバは、他の気管支拡張剤(交感神経刺激剤)である「β2刺激剤」よりもリバウンドが少なく、安定・安全に使用出来る薬剤として使用されています。

 

■デメリット

・高齢者では注意が必要

高齢者への使用において問題となるのが「前立腺肥大」と「心臓への負担増加」です。特に心臓への影響は心臓の働きが落ちている場合、無理に脈拍上昇させて不整脈が出やすい状態となる場合があります。

 

臨床試験の結果について 

■スピリーバミスト吸入器の使用で、死亡リスクが2倍となった(British Medical Journal 誌)

【対象】スピリーバ・レスピマットの吸入を行なった、慢性閉塞性肺疾患の患者

【試験内容】スピリーバミスト吸入器の使用群は、使用しない群と比較し、全体で1.52倍有意に死亡のリスクが上昇した。

 

 ⇒さらに、リスクは量が多いほど上昇傾向にあった(5μg使用:リスク1.46倍上昇、10μg使用:リスク2.15倍)。

⇒ハンディヘラタイプ(パウダー吸入タイプ)のものについては、他の大規模臨床試験の結果で、リスクの上昇は認められなかった。

 

最後に

 

スピリーバのミスト吸入器のみがなぜ死亡率増加に繋がったか、ということですが、添付文書によればミストタイプは投与量の3割が血液に移行することによるものだそうです。特に、高齢である場合、腎機能が低下していると、血中濃度はさらに上昇すると言われていることから、使用されている場合は医師と良く話し合いをすることが重要となります。 

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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