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生活習慣病

逆転の発想?COPD治療にβ遮断薬を使うと死亡リスクが50%低下

一般的にはCOPDの治療法として、交感神経を刺激して血管を拡張させるβ刺激薬を用いるのが通常ですが、海外の研究で「β遮断薬(交感神経を遮断する)」を併用することで死亡リスクが50%低下したことが報告されています。

 

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは?

主に喫煙による有害物質を長期間吸引することによる肺に炎症を起こす病気で、肺に慢性気管支炎・肺気腫などの症状が進行し、肺機能低下と共に咳・痰・息切れなどの症状が起こります。また呼吸機能が低下することで低酸素状態を起こし、心臓血流が低下することから、狭心症・心筋梗塞などの心臓病を、合併し易いことが知られています。

 

<COPD治療にβ遮断薬は禁忌?>

■β遮断剤・・・

交感神経の働きを抑制し、心臓に対する過剰な負荷を減らす薬

(心拍数の低下、心筋梗塞後の死亡リスク・再発を減らす)

 

⇒COPDでは、β遮断剤の使用は気道の平滑筋を収縮させる作用があり、それに伴って急性増悪や呼吸困難が生じたりする可能性が想定されており、現状として使用は控えられている。 

(※ただ、実際には悪化したという報告は存在していない(また、近年のβ遮断剤は、心臓への選択性が高く、気道収縮を起こす危険性は低いと考えられている))

 

COPDへのβ遮断薬投与試験について 

■心筋梗塞前後COPD患者へのβ遮断剤の使用が、死亡リスクを50%低下させた(British Medical Journal誌)

【対象】

1063名の急性心筋梗塞で入院したCOPD患者

(586名:β遮断剤未使用、244名:心筋梗塞で以前よりβ遮断剤を使用、233名:心筋梗塞発症後にβ遮断剤を開始)

 

【結果】

観察期間平均2.9年で、心筋梗塞の発症時よりβ遮断剤が使用された群では、使用されなかった群と比較して、その後の死亡リスクが50%低下した。

 

⇒心筋梗塞以前から使用していた場合でも、未使用の場合と比較すると、死亡リスクが41%低下した。

 

最後に

 

このように、虚血性心疾患を持つCOPDの患者さんの場合、β遮断剤を使用した方が、その後の予後の改善に結び付く可能性が高い、という結果となりました。今後さらに、症例数が増えて安全性が確立されることが望まれています。 

 

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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