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妊娠・出産

妊娠中の解熱鎮痛剤、アセトアミノフェンは男児の生殖障害につながる?

解熱鎮痛剤の中でもアセトアミノフェンは、副作用の少なさやアレルギー反応を起こすリスクも低いことから、安全性の高い薬として認識されています。

 

しかし英国の研究グループによれば、妊娠中にアセトアミノフェンを長期間継続使用すると、胎児のホルモン(テストステロン)分泌を抑制し、成人後に生殖障害を起こす可能性があるとして、注意喚起を行っています。

 

アセトアミノフェンとは?

アセトアミノフェンは、1880年後半に初の解熱鎮痛剤であるアセトアニリドが体内代謝した際の産生物として発見されました。

解熱鎮痛剤の中でももっとも安全性が高く、穏やかな作用で小児にも使用できます。

 

また、妊娠中に鎮痛剤の非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を使用すると流産リスクを高めることから、アセトアミノフェンが使われることが多くなっています。

 

アセトアミノフェン

・代表的な市販薬

「パブロン」「ベンザブロックS錠」「エスタック顆粒」「コンタック」「ノーシン」「バファリンルナ」「小児用バファリン」など

 

・特徴

作用のおだやかな解熱鎮痛薬。

副作用が少なく、効果発現までの時間が短い。

また効果が弱く抗消炎作用がない。

 

・作用機序

解熱鎮痛作用は、脳の中枢への作用によるとされるが、詳細は不明。

 

・禁忌事項

以下の者への投与は禁忌。

1、鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことがある

2、消化性潰瘍がある

3、高齢者には慎重に用いる

4、重い肝臓病、心臓病、妊娠後期

 

研究の詳細について

マウスへのアセトアミノフェン持続投与で、男性ホルモンが約5割減少した(英国のエジンバラ大学研究グループ:サイエンス・トランスレーショナル・メディシン誌)

 

・試験内容

人の胎児の精巣を移植したマウスに、アセトアミノフェンを1週間与えた。

 

・結果

テストステロンが45%減少し、精嚢の重量が18%減少した。

⇒一方で、アセトアミノフェンの1日間の投与ではテストステロン量に変化は認められなかった。

 

テストステロンが低いとなぜ生殖障害に繋がる?

研究グループによると、乳児期にテストステロン値が低下している場合、将来的に男性の生殖障害が生じる可能性があると指摘されています。

そのため、妊娠中にアセトアミノフェンを長期使用し、乳児のテストステロン値にマイナス方向への影響を与えることは、生殖器にも何かしらの影響を与える可能性があります。

 

また、「停留睾丸(体内から睾丸が降りてこない)」などのリスクに繋がる可能性も示唆されています。

 

最後に

上記の結果は動物試験によるものであり、アセトアミノフェンと生殖器障害の関係を明らかにするためには、さらなるヒトでの検証が必要と考えられています。

 

ただ文献においては、「少なくとも妊娠中の鎮痛剤の使用は胎児への影響を考慮し、最少量・最小期間にすべきである」との記述が見られることからも、妊娠中の使用には十分に気をつけたいところです。

 

(参考ウェブページ:Med Edge

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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