育児
乳幼児が結核と診断された!結核と診断されてから治療まで
もしも赤ちゃんが結核にかかってしまったら、どうすればよいのでしょうか?
少し前の時代では、こわい病気として認識されていました。
今では医学の発達により、よりよい薬が開発されています。早期に発見、治療をすれば治る病気なのです。
もしものときのために、結核の治療法を知っておきましょう。
■結核と診断されるまで
結核は、肺が結核菌に感染する病気です。
大人の場合は、長期間せきが続いているなどの症状がわかりすいです。
乳幼児の場合は、そういった症状があまり目立たないことも多く、診断がむずかしいのです。
乳幼児の結核の症状としては、元気がない、食欲がない、せきがある、顔色が悪い、熱があるなどがあります。
おかしいなと感じたら病院を受診してください。
■BCG接種でわかる!
結核を予防するために接種するBCG注射の反応結果で、結核にかかっていることがわかる場合があります。
BCGは、接種してすぐには炎症が起きません。
10日ほど経過してから、接種した箇所が化膿してくるのが正しい反応です。
結核に感染していた場合には、接種後3日以内に反応して化膿します。
その場合は、ツベルクリン検査というものをおこないます。
48時間後の体の反応を見てから、結核に感染しているかどうかを確認します。
■CT検査をする
結核は肺にウィルスが感染するものなので、肺のX線検査をすればわかります。
しかし乳幼児の場合は、X線検査ではうつらないことがあるので、CT検査もする必要があります。
診断が難しいので、総合的にみて判断しなくてはならないのです。
■結核の治療法
結核と診断されてから、すぐに発症するとは限りません。
結核菌は、潜伏したままで発症しないケースが多いのです。
しかし、発症する可能性としては、1~2年くらいです。
結核に感染していることがわかったら、きちんと治療しておく必要があります。
発症する前段階での治療は、半年ほどの投薬治療です。
抗結核薬というものを、半年くらい続けます。
途中、症状が目立たなくなってきたから「もう大丈夫だろう」と自己判断で、途中で薬を止めないでください!
ウィルスが体内からいなくなるまでは、しっかり続けることが大切です。
途中で止めてしまうと、また薬を再開した時に、ウィルスに対して薬が効かなくなることがあるのです!
発症したら、1年ほどの投薬治療をします。2~3種類の薬を使用して、治療していきます。
結核に感染したとわかったら、しっかりと治療をすることが大切です。
長期間の投薬はとても大変ですが、きちんと治せば完治しますので、最後までがんばりましょう。
(Photo by:pixabay )
著者: カラダノート編集部