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ノロウイルス対策に「次亜塩素酸水」、その安全性は?!

夏場は気温や湿度の上昇により、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスが増殖しやすい環境となるため、食中毒感染症への対策が必要となります。

 

これらのウイルスは、通常のウイルスとは異なる性質(「エンベロープ」という脂質被膜を持っていない)であるため、アルコール消毒剤が効きません。

ですので、例えば家庭内に抵抗力の弱い赤ちゃんと感染者がいる場合、感染者の触れたものや嘔吐物の処理などには「次亜塩素酸水」という塩素系(弱酸性にpH調整したもの)の消毒剤を使うことが必要となります。

 

以下では、この次亜塩素酸水の安全性についても見ていきましょう。

 

次亜塩素酸水(カンファ水)とは?

エンベロープを持たないウイルスは、「カプシド」という外殻のタンパク質のみにおおわれており、これを破壊(=消毒)するためには「次亜塩素酸分子」がもっとも有効であるといわれています。

 

次亜塩素酸はpHの値によって、イオンや分子の存在比率が変わります。

pHを弱酸性に調整することで次亜塩素酸分子の比率が高まり、消毒力が高まるとされています。

 

・次亜塩素酸分子

細胞膜を通過し、直接内部の栄養素やエネルギー源を変性させ、死滅させる作用があります。

 

・次亜塩素酸イオン

細胞膜を透過することができないため、外側から作用し、時間をかけて細胞膜を破壊するメカニズムを持つとされています。

 

⇒次亜塩素酸の形態により、殺菌反応速度にちがいが出る。

⇒安全性に関しては、殺菌反応速度が速いほど残留性がなく、安全性が高い(反応速度が遅いほど、体内にとり込んだあとの反応となるため、安全性は低くなる)。

 

「次亜塩素酸水(カンファ水)」と「漂白剤を薄めたもの」の安全性のちがいは?

カンファ水と家庭用漂白剤を水で薄めた「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」との殺菌効果、安全性の違いについては、以下となります。

 

・殺菌効果

カンファ水:次亜塩素酸の存在率が高いことから短時間で効果を発揮。

次亜塩素酸ナトリウム水溶液:次亜塩素酸の存在率が低いことから、短時間での殺菌効果は発揮できない。

 

・残留性

カンファ水:使用後の速やかに消失することから、残留性がほとんどない。

次亜塩素酸ナトリウム水溶液:反応速度が遅いことから、使用後速やかな消失はできず反応までは残留する。

また、強アルカリのため肌に対しての影響もある。

 

・反応性

カンファ水:有機物との接触(反応)、紫外線の直接照射、温度と水温との温度差が極端な差がない状況下では、変化はほとんどなく安定。

次亜塩素酸ナトリウム水溶液:強アルカリであることから漂白作用が強い為、 生鮮食材や衣類等に影響をおよぼす。

 

最後に

カンファ水は、安全性試験では人体の皮膚に対しての刺激性が認められず、毒性はないとされていますが、今後さらなる長期の臨床試験によって安全性が確認されることが求められています。

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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