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ケトン食療法は、抗てんかん薬に匹敵する?!難治性てんかんの治療法

てんかんの中でも、治療薬の効きにくい難治性てんかん(症候性部分てんかん、レノックス症候群、乳児重症ミオクロニーてんかんなど)がありますが、これらに高い効果があるとされるのが「ケトン食療法」です。

 

ケトン食療法とは、糖・炭水化物を極力減らして、脂肪をメインとする食事法です。

脂肪の分解産物であるケトン体を脳のエネルギー源とすることで、てんかん発作がおさまるというものです。

 

近年では岡山大学の研究により、ケトン食療法がどのような機序で発作を抑えるのかが解明され、その効果に期待が集められています。

では、治療薬と比較してどれ程の効果が認められるのでしょうか?

 

ケトン食療法とは?

ケトン食療法は糖・炭水化物を減らし、その代わりに脂肪をとることにより(ケトン体によって細胞膜電位がマイナスとなり、過分極を起こして)、脳の過剰な興奮をしずめる効果が期待できる食事法です。

 

抗てんかん薬3種の併用と同等の効果が認められた

ケトン食療法は、上記のように「膜電位をマイナスとする」ことでてんかん発作を抑えていることが、岡山大学の研究グループによって明らかにされました。

では、その効果はてんかん治療薬と比べて、どれほど期待ができるのでしょうか?

 

ケトン食療法はてんかん薬治療と比較し、非劣性が認められた(オーストリアのウィーンメディカルセンター)

・対象

乳児重症ミオクロニーてんかんと診断された32名の小児(男児が19名)

 

・試験方法

さまざまな抗てんかん薬とケトン食療法のけいれん発作数を、後方視的に評価した。

 

・結果

 ケトン食療法の3か月継続で、約70%に発作頻度半分以下への減少となった。

ケトン食療法の12か月継続で、約60%に発作頻度半分以下への減少となった。

ケトン食療法と薬物治療との比較(有効性)は、ケトン食療法(100%)のとき、ディアコミット・デパケンR・マイスタンの併用治療(89%)、臭化カリウム(78%)、デパケンR単独(48%)、トピナ(35%)、イーケプラ(30%)、迷走神経刺激治療(37%))となった。

 

最後に

このように、ケトン食療法は乳児重症ミオクロニーてんかんに高い有効性があり、てんかん治療薬と同等からそれ以上の効果があることが明らかになりました。

 

現在、その他の難治性てんかんへの臨床試験の例はまだ行われていませんが、今後さらに症例数が増えることで、早期の治療の選択肢となることが期待されています。

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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