育児
子どもの皮膚真菌感染症(カンジタ、白癬菌感染症)、原因・症状について
皮膚真菌感染症とは、真菌(カビ)が皮膚に感染して起こる病気です。
カンジタや白癬菌などが主な感染する真菌で、感染しやすい時期は夏です。
子どもが皮膚真菌感染症にならないように、また、なってしまったとしても早期発見・治療が出来るように、原因と症状について知っておきましょう。
子どもの皮膚真菌感染症(カンジタ、白癬菌感染症)の原因
・カンジタの原因
カンジタは大人から子どもにうつる病気のひとつです。カンジタアルビカンスという真菌が大人から子どもにうつることで発症します。
感染経路は、口腔内カンジタにかかった人の唾液からや、カンジタにかかった母親の産道を通る時などに感染します。
そして、高齢者や免疫不全の人はカンジタ菌に感染しやすいので、手にカンジタ菌が付着していれば、そこからうつることもあります。
口からうつったカンジタ菌は口腔内カンジタになり、口から飲み込んだカンジタ菌が便として出され、カンジタおむつかぶれになってしまう事があります。
・白癬菌感染症の原因
子どもが白癬菌に感染する場合、家族の誰かが白癬菌感染症の場合が多いです。バスマットや衣服などを介して子どもにうつります。
また、子どもに特徴的な白癬菌感染症として頭部白癬があります。頭部白癬にかかっている子どもの帽子を借りたら頭部白癬がうつってしまいます。
家族以外では、公衆浴場のいすやバスマットなどからうつる場合もあります。
子どもの皮膚真菌感染症(カンジタ、白癬菌感染症)の症状
カンジタの症状
口腔内カンジタの場合、口の中に白いミルクのカスのようなものが現れます。こすっても取れません。痛みはありませんが、食欲がなくなります。
カンジタおむつかぶれは、普通のおむつかぶれと同じように皮膚が赤くただれます。小さいブツブツが出来るのが特徴です。
白癬菌感染症の症状
・頭部白癬
子どもに特徴的な白癬菌感染症で、頭部に境界が明らかな赤い斑ができ、ウロコのようなフケが付着します。その部分の髪は抜けることも。
痛みがあり、膿が滲むこともあります。
・足白癬
以前は子どもは足白癬にはあまりならないと言われていましたが、近年は増加傾向にあると言われています。薬指と小指の間に多く見られ、指の間に、ウロコ状の皮膚や水泡が見られます。
・その他
爪白癬、手白癬、股部白癬、体部白癬など様々な位置に発症します。
子どもに皮膚真菌感染症の症状が見られたら、早めに病院に受診しましょう。家族でかかっている場合は、家族全体で治療する必要があります。
(Photo by:足成 )
著者: カラダノート編集部