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脳梗塞発症後の「尿酸投与」で、脳の損傷を軽く出来る可能性がある?

尿酸といえば、タンパク質から代謝されプリン体となり、さらにその後の最終代謝産物として排出されるイメージが強いのではないでしょうか?

 

尿酸は血中濃度が高くなれば結晶となって、痛風発作を生じます。

しかし、このような悪影響だけでなく「高い抗酸化作用を持っている」という有益な一面も持ち合わせています。

 

近年では、スペインの研究グループが「脳梗塞後の尿酸投与で、その後の損傷の程度が軽減した」ことが報告されています。

では、尿酸がどのように脳傷害の予防に働いたのでしょうか?

 

尿酸は、脳梗塞後の「遅発性神経細胞死」を防ぐ?

尿酸は、主にタンパク質からプリン体へと代謝され、さらに窒素を排出して最終代謝産物の尿酸となり排出されます。

 

特性として水に溶けにくく、血中濃度が高くなると針状結晶となる性質があります。

これが関節に蓄積すると、白血球が異物と見なして攻撃されることから「痛風発作」を引き起こします(血中濃度7.0mg/dl以上で発症)。

 

また一方で、上記のように「抗酸化物質」として非常に強い還元作用があることから、脳梗塞後の大量の活性酸素が発生して起こる「遅発性神経細胞死」を防ぎ、脳の損傷を抑制すると考えられています。

 

尿酸によって、脳梗塞後の損傷が10%抑制された

スペインの研究によれば、(女性の場合)尿酸投与によって、脳卒中後の損傷が軽くなる可能性があることが明らかとなりました。

 

脳卒中後の尿酸投与によって、脳の損傷が10%減少した(スペイン・バルセロナ脳卒中総合センターの研究グループ:ストローク誌)

・対象

血栓治療を受けた411人(女性206人・男性205人)

 

・研究内容

各性別ごとの半数に、尿酸1000mg、残りの半数に偽薬を、それぞれ静脈内注射で投与した。

 

・結果

脳卒中後に尿酸投与を受けた女性のうち、90日後に異常がほとんど、あるいは全く見られなかった割合は42%であった。

一方、偽薬投与を受けた女性では、29%に異常が見られない結果となった。

また、血流不足による壊死組織は見られなかった。

 

最後に

上記のように、女性に対してはある程度の脳損傷予防効果があることが明らかとなりましたが、男性に関しての試験結果はまだ十分ではないようです。

今後、さらなる解明が期待されています。

 

(引用・参考ウェブサイト:Med Edge

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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