カラダノートみんなの役立つ予防法や対処法
  1. カラダノートTOP >
  2. 気になる病気・症状 >
  3. 心臓 >
  4. 狭心症 >
  5. 狭心症の治療~薬剤溶出性ステントDESは再狭窄を解消できる?

気になる病気・症状

狭心症の治療~薬剤溶出性ステントDESは再狭窄を解消できる?

カテーテル治療(PTCA治療)とは、狭心症や心筋梗塞など、心臓の血管(冠動脈)がコレステロールなどによってつまったり、狭くなることで起きる疾患への治療法のひとつです。

 

従来の方法よりも簡便で侵襲性(しんしゅうせい)が少なく、手首や足のつけ根から細い管(カテーテル)を挿入するだけで行えるというメリットがあります。

いっぽうで、術後数ヶ月以内に再狭窄(さいきょうさく)を起こす可能性があるとされています。

 

近年これに対し、再狭窄のリスクを減らした新しい治療法に「薬剤溶出型ステントDES」という、通常のステントを薬剤でコーティングしたものがあります。

これを使用することによって、術後の再狭窄率を1/5~1/10に減らすことができるとされています。

 

再狭窄はなぜ起きる?

カテーテル治療(PTCA治療)後に再狭窄が起きる原因は、血管平滑筋細胞の増殖によるものであるといわれています。

 

PTCAによる治療は、冠動脈の狭窄部分をバルーン挿入によって力で押し広げている状態です。

このとき、血管内腔には亀裂が入っており、生体の免疫システムはこの部分の修復をするために細胞増殖させます。

細胞増殖が傷の盛り上がりとなり、再び狭窄を引き起こすことがあります。

 

発症は、術後数ヶ月くらいの間が多いとされています。

 

薬剤溶出性ステントDESとは?

薬剤溶出性ステントとは、従来の金属ステントの表面に細胞の増殖を抑える薬剤をしみこませたポリマーをコーティングし、挿入後この薬物がじょじょに溶出すようになっているものです。

 

DESステントの種類について

DESから溶出する薬剤としては、次の2種類があります。

・抗生物質シロリムス(サイファー・ステント)

・抗癌薬パクリタキセル(タキサス・ステント)

 

国内ではサイファー・ステントが認可され、用いられています。

これらの薬剤溶出性ステントを使用することで、再狭窄率は1/5~1/10に低下するという報告があります。

いっぽうで価格に関しては、通常のステントの1.5倍(通常:30万円、DES:42万円)となっています。

 

DES使用に関するデメリットとは?

DESの問題点は、以下になります。

 

・国内での臨床データが不足している(海外のデータがほとんど)。

・長期にわたる生体への影響が不明。

・遅発性ステント血栓症を起こす可能性がある(薬剤が細胞の増殖を抑えるため、血管内膜の再生を遅延させることで生じる)。

・その血栓症予防のための抗血小板剤は副作用がある。

 

最後に

DESは従来のステントに見られる、再狭窄という問題点を解消できる可能性を持つ新しい治療法です。

しかしいっぽうで、長期の使用データが不十分であることや、血栓症が生じやすくなるなど、デメリットも存在します。

 

採用するかについては、医師とよく相談することが必要となります。

 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


通報する

オススメ検索ワード

狭心症に関する記事

あぶない!!糖尿病によって狭心症を見逃してしまう危険が!?

糖尿病と狭心症、一見あまり関係のないように感じますが、糖尿病によって狭心症を...

早期発見のためにも知っておきたい!狭心症ならではのさまざまな症状

  心臓の痛みが突然出る症状だけでは一体どこが悪いのかわかりません。狭心症なら...


労作性狭心症・安静狭心症~狭心症になったら気をつけること

狭心症の主な症状って? 狭心症の主な症状は、胸の奥の痛み、胸が締め付けられ...

狭心症の予防に取り入れたい運動とは?激しすぎる運動はNG!運動に最適な時間とは

  狭心症を予防するために大事なことは動脈硬化を予防することです。 狭心症や...

カラダノートひろば

狭心症の関連カテゴリ

ブックマークは20件まで登録可能です
トップへ戻る