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帯状疱疹の新型、不活化ワクチン!高齢者でも95%以上の有効性がある?

帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、子どもの時にわずらった水痘(水ぼうそう)が遺伝子の形で神経根にひそんでいて、ストレスや過労などをきっかけに炎症を起こす疾患です。

とくに高齢での発症率が高く(50~70代にピーク)、重症化すると帯状疱疹後神経痛となって、数年痛みがとれない状態におちいる可能性があります。

 

この予防ワクチンとして、近年高齢者でも効果が高く、免疫低下している場合でも使用しやすい不活化ワクチンの開発が行われています。

従来ワクチンは水痘用の生ワクチンであり、高齢者への投与に問題がありましたが、新たなワクチンは安全性と効果ともに高く、これが解消されています。

 

帯状疱疹後神経痛とは?

帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹後に3ヶ月以上続く疼痛(とうつう)のことで、その発症率は帯状疱疹患者の1~2割とされています。

年齢とともに増加傾向となり、50歳未満で2%、50歳以上で20%、80歳以上では35%に増加するとされています。

 

ワクチン接種の効果とは?

米国における従来の帯状疱疹ワクチンは、水痘ワクチン(生ワクチン)を10倍濃厚で作ったものですが、高齢になるほど効果が落ちるという問題(70代で35%の有効率)がありました。

 

日本でのワクチンは、水痘ワクチンをそのまま使用したものですが、高齢者への有効率は70代で85%と報告されています。

ただ、この数値は細胞性免疫が増加した値であり、帯状疱疹予防の値となるかは不明とされています。

 

そして今回、新たに作られた不活化ワクチン(HZ/suワクチン)は、高齢者でも同じように高い有効率が報告されています。

 

臨床試験について

■帯状疱疹不活化ワクチンで70歳以上でも95%以上の有効率となった(第3相試験)。

 

対象

50歳以上の15,411例(ワクチン接種群7698例、偽ワクチン群7713例)

 

試験内容

ワクチン+免疫増強剤(アジュバント)を添加したものを2回筋肉注射する(2ヶ月間隔)。

その後約3年間の経過観察を行う。

 

結果

・偽ワクチン群では210例(年間約0.9%)の帯状疱疹が発症した。

・ワクチン接種群では6例(年間約0.03%)に留まった。

・ワクチンの有効率は97.2%となった。

・50~70歳以上までほぼ同じ有効率(96~98%)であった。

 

最後に

現在の治験の段階はフェーズ3が終了したところであり、販売承認までにはまだ時間がかかりそうです。

しかし、問題なく順調に進行していることから、来年あたりには発売になるのではと予想されています。

 

(参照ウェブサイト:六号通り診療所所長のブログ

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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