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育児・子供の病気

先天的な心臓の異常…「単心室」の特徴と術後の注意点

単心室は赤ちゃんの先天的な心臓の異常のひとつです。

単心室は心不全など重篤な症状を引きおこしてしまう場合が多いので注意が必要です。

単心室の特徴と術後の注意点についてご紹介します。

心臓の構造

まずは心臓の構造について知っておきましょう。

心臓の内部は右心房、右心室、左心房、左心室という4つの部屋と4つの弁でできています。

右心房、右心室が全身から送り込まれた静脈血を肺に送り込みます。

左心房、左心室が肺から送り込まれた血液を全身に送り出すという働きをしています。

 

単心室とはどういう状態?

通常は左心室と右心室に分かれていて壁が存在しているはずの心室がひとつしかない状態をいいます。

先天的に内蔵の左右がなく、脾臓がない(無脾臓)場合も含まれます。

もうひとつの心室が存在していた痕がある場合には、弁などの付属器は存在しません。

左室型単心室と右室型単心室があります。

治療が困難な疾患ですが、外科治療の進歩で手術後の経過が改善されてきています。
肺血流の多少により以下の三群に分けられています。

 

1. 肺血流増加群

チアノーゼ症状(低酸素により唇などが青くなる)は軽いですが、乳児期早期より肺血流が増加して心不全をきたし、経過がよくない場合が多いです。

 

大動脈が狭くなっている、または閉じている(球室孔狭窄、大動脈弁下狭窄、大動脈弁狭窄・閉鎖)状態などがあると、新生児の時から重い心不全になってしまいます。


2. 著しい肺血流減少群

高度の肺動脈狭窄や閉鎖があると、新生児期より著明なチアノーゼが現れ低酸素血症による様々な症状がみられます。放置すれば命に関わります。

重度の肺動脈狭窄や肺動脈閉鎖がある場合は、生まれてすぐにより高度のチアノーゼ、心雑音があります。


3. 適度な肺血流を示す群

中等度以下の肺動脈狭窄を合併しています。

ほとんどチアノーゼを認めないか軽度な場合が多いです。

運動などに支障があまりないとことが多く、手術無しで中年期まで普通に過ごしている場合もあります。

 

以上の3群のどれであっても、基本的には手術がおこなわれます。手術は計画的に何度かおこなわれる場合が多いです。

 

単心室の注意点

単心室の子どもは心臓から血液を送り出す心室が一つしかありません。

多くの場合、構造的に弱い右心室から全身に血液が送られます。

何度かの手術を無事に乗り越えられれば、学校生活には大きな支障はなく軽い運動は問題ないでしょう。

 

しかし、息が切れるような激しい運動は控えた方がよいので、学校の先生と相談しましょう。

また、手術後血液が固まる血栓症が起こりやすくなる場合があります。

そのため血液を固まりにくくする薬など薬物療法が続きます。

 

また、成長するに従って不整脈や弁の逆流をきっかけに心臓の動きが弱まることがあります。

大人になっても心臓検査を定期的に受けるように子どもに説明しましょう。

 

(Photo by:写真AC

著者: みゅすけさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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