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L-システインのとりすぎは、尿路結石(シスチン結石)につながる?!

L-システインといえば「ハイチオールC」などの美白剤に含まれているアミノ酸です。

しかし高用量になれば、システインが重合することで生じる「シスチン結石」の原因にならないかという懸念があります。

 

これに対し、千葉大学医学部の文献によれば、シスチン結石は遺伝子異常(シスチン尿症)が原因となって引き起こされる疾患であり、これが正常である場合シスチン結石になることはないとされています。

 

ただ、遺伝のタイプによっては結石形成にはいたらずとも、尿中排泄量が増えるため大量摂取には注意が必要です。

 

シスチン尿症は、アミノ酸輸送体の障害

シスチン尿症は、遺伝的に腎尿細管の細胞膜に存在する「アミノ酸トランスポーター」に機能異常があるために生じる疾患です。

患者数は尿路結石症全体の約2%、発症平均年齢は22歳前後であるといわれています。

 

尿中に4種類のアミノ酸(シスチン・ リジン・ アルギニン・オルニチン)が多く排泄されます。

その中でもシスチンは、もっとも溶解度が低くトランスポーター欠損により再吸収されにくいため、たがいに重合し「シスチン結石」となってあらわれます。

 

症状が悪化すると、閉塞性腎不全へと進行するおそれがあるため、注意が必要です。

 

●シスチン尿症の検査とは?

本来、検査は尿路結石を示唆する症状や、家族歴がある場合に実施されます。

 

・画像診断

腎盂や膀胱に放射線が不透過となるシスチン結石がある。

 

・尿沈渣

顕微鏡で黄褐色の六方晶を認める。

 

・ニトロプルシド試験

試験紙反応で陽性となる。

 

・尿アミノ酸分析

400mg/日(正常では30mg/日以下)以上の尿中シスチン排泄の増加。

 

結石にいたらずとも、水分の多量摂取は必要

シスチン尿症は、劣性遺伝(異常遺伝子が二つそろわないと発病しない)です。

そのため、正常な遺伝子と異常な遺伝子をひとつずつもっている場合は、発病にはいたりませんが、平均的な人よりは多くのシスチンが尿中に排出される傾向にあるといいます。

 

それゆえ、検査で陽性反応となった場合は、多量の水分摂取を心がけるなど、腎臓保護のために尿中シスチン濃度を低下させることは重要です。

 

●腎障害の予防

・尿量の増加

尿量を3~4L/日まで増加させる水分摂取量を心がける。

 

・尿のアルカリ化

クエン酸カリウム、又は重炭酸ナトリウムを服用して、尿のアルカリ度を高める(アルカリ性尿はシスチンが溶解しやすいため)。

 

最後に

このように、L-システインは検査で陽性反応が出ない限りは、ある程度の量を服用しても尿路結石となるリスクはないとされています。

 

ただその他の副作用として、活性酸素を発生させるため、還元剤(3倍量のビタミンC)を合わせて摂取することが必要です。

 

(参照ウェブサイト:千葉大学附属図書館The American Journal of Clinical Nutrition) 

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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