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ガン・悪性腫瘍

高濃度ビタミンC点滴療法は、がん細胞・正常細胞にどんな影響をおよぼす?

高濃度ビタミンC点滴療法とは、20~30g程度の高濃度のビタミンCを、静脈注射によって直接体内に注入することで、抗がん・免疫増強効果を得るというものです。

 

ビタミンCは構造的に糖と類似しています。

がん細胞はこれを好んでとり込みますが、ビタミンCは酸化されて活性酸素を発生し、細胞を傷害します。

これが抗がん作用の機序ですが、このとき疑問なのが、正常細胞には悪影響がないのか?という点です。

 

海外論文によれば、正常細胞は活性酸素を無毒に戻す酵素を持っているため、傷害されることは少ないと述べられています。

 

がん細胞と正常細胞の違いは、無毒化酵素を持っているかどうか

ビタミンCは抗酸化作用を持つ反面、近年では活性酸素発生による細胞傷害(酸化促進)作用もあることがわかっています。

 

そして、高濃度ビタミンC療法でも同様に、活性酸素の一種である過酸化水素 (H2O2) を発生させますが、がん細胞・正常細胞に対する傷害性(感受性)はどうなのでしょうか?

 

過酸化水素への感受性は、正常細胞では低い

・がん細胞

カタラーゼ(※)活性が低いため、過酸化水素と反応しやすい。

 

・正常細胞

カタラーゼ活性が高く、過酸化水素と反応しにくい。

 

(※カタラーゼとは:過酸化水素→酸素+水(無害な物質)に変える反応を触媒する酵素)

 

臨床試験の結果について

■ビタミンC投与による細胞傷害は、がん細胞にのみ影響(米国国立衛生研究所(NIH)、米国国立がん研究所(NCI)などによる:2005年)

 

環境

ビタミンC静脈投与時の血液と同濃度の試験管内溶液

 

実験内容

ビタミンCを添加した試験管に、9種類のがん細胞と、4種類の正常細胞をさらす(8段階濃度:0.1~5mM)。

 

結果

・濃度5mM以下で、がん細胞は50%死滅(9種類中5種類)、他4種類中3種類は増殖が99%おさえられた。

・正常細胞にはまったく影響がなかった。

・濃度2mM以上で、がん細胞が100%死滅した。

 

最後に

このように、ビタミンCはがん細胞のみを選択的に傷害するということがわかりました。

しかし、その高濃度の摂取方法は、経口投与では最高血中濃度「40mg/dL」程度が限界であり、がん細胞に有効な「400mg/dl」とするまでは静脈投与(超高濃度:60g)が必要とされています。

 

(photoby:pixabay

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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