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気になる病気・症状

毎日ビール中瓶1本程度のアルコール摂取は、発がんリスクに影響する?

さまざまな部位のがんの発症(特に大腸・咽頭・肝臓・食道のがん)と過剰なアルコールの摂取に関連性があることは、多くの研究で明らかにされています。

ですが、1日30g未満(ビール大瓶1本程度)のそれほど多くないアルコール摂取が、リスク増加につながるのかという問題については、あまり研究が行われておらずはっきりとした結論が出ていませんでした。

 

しかし、近年の英研究によれば、男性に関しては30g/日未満なら発がんリスク増加は見られず、女性に関してはやや気をつけたほうがよく、少量のアルコール摂取でも乳がんリスクが増加するという報告があります。

 

アルコール摂取と発がんの関係とは?

アルコールを摂取することによるがんの発生原因は、主に「アルコールそのもの」による発がん性と、(代謝酵素が弱い人では)代謝物である「アセトアルデヒド」による毒性の2つが指摘されています。

 

また、喫煙の習慣が加わると、相乗的に多発がんの可能性が高まるという指摘もあります。

 

飲酒と発がんに関する疫学データの結果は?

■女性では少量の飲酒でも乳がんリスクが増加した(British Medical Journal誌)

 

調査内容

男性47,881名と女性88,084名を対象に、一日の飲酒量と発がん率の相関について調査した。

 

がん発生数

経過観察中に、男性7,571件(初期の前立腺癌は除外)と女性19,269件の癌の発症が認められた。

 

結果

・男性では、約30g/日までの飲酒では、癌のリスクの増加は認められなかった。

・女性では、約15g/日までの飲酒では、乳がんを除いた癌のリスクは増加していなかった。

・女性では、乳がんリスクが少量(約5~15g)の飲酒で有意に増加した(約1.13倍)。

・男女共に、30g/日以上の飲酒では、喫煙の既往が加わると、癌のリスクが増加した(30g未満の飲酒+喫煙ではリスク増加無し)。

 

なぜ乳がんはアルコール摂取に反応しやすい?

乳がん発生の機序は、未だ不明な点が多いとされていますが、可能性としては以下があげられています。

 

・アセトアルデヒドが持つ発がん性

・アセトアルデヒドによるDNA合成・その修復に必要である葉酸の破壊

・アルコールによる女性ホルモンへの影響

 

最後に

他の欧米の研究では、女性がアルコールを毎日10g(ビール250ml)摂取した場合、乳がんリスクは7.1%増加するとされています。

 

家族歴のある、ホルモン補充療法を受けている、子宮体がんの既往があるなどのハイリスク群に入る人は、特に摂取には気をつけたいところです。

 

(参照ウェブサイト:六号通り診療所所長のブログ国立がん研究センター

(photoby:pixabay

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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