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健康診断・健康管理

腰椎穿刺の前に確認すべきこと!病院選びで合併症を軽減できる?!

腰椎穿刺(ようついせんし)とは、腰の背骨のすき間(腰椎椎間孔)から硬膜を破った「くも膜下腔」に針を刺して、髄液を採取するという検査です。

 

脳と脊髄はひとつながりの構造(=あわせて中枢神経という)になっており、これが硬膜という硬い膜と、その中にある髄液という水の中に浮遊した状態にあります。

そのため、髄液を抜くと脳周囲の液も減少することとなり、脳圧が低下して「腰椎穿刺後頭痛」を引き起こすリスクがあります。

 

しかし、近年ではこれを予防する対策(細い針を使用して髄液漏出を防ぐなど)を行っている病院も多く、選んで受診することで、ある程度の軽減は可能です。

 

腰椎穿刺には熟練した技術が必要?

腰椎穿刺の刺し直しが行われる理由は、「腰椎間のせまさ」にあります。

 

腰椎間の中央(棘突起(きょくとっき)の正中)に穿刺するのは数ミリ(2~3mm)の調整が必要です。

少しずれただけでも針が刺入しにくくなるといわれており、数回にわたって刺し直しが行われることがあります。

 

背骨に変形がある・肥満の場合は、医療機関を選ぶべき

以下のような場合、刺入することが難しいため、特に医療機関を選ぶことが重要です。

 

・肥満傾向

脂肪によって棘突起の位置が発見しにくく、刺し直しが行われやすい。

 

・変形性脊椎症 

刺入するすき間がなくなるため、中心から数ミリ(3~5mm)外れてななめに入れる必要があり難易度が高くなる。

 

・側彎症(そくわんしょう)

椎体も一緒に回転し、刺入の目印となる中央部分が傾くため、難易度が高くなる。

 

重大な合併症は、0.05%の確率で生じる?

起こりうる合併症としては、

 

・馬尾神経の損傷(1万例に1~5例の発生頻度。運動・感覚神経異常が出る)

・感染

・出血

・低髄液圧症(脳の沈下による物理的脳神経刺激)

 

などが挙げられます。

 

合併症を起こさないための対策とは?

合併症の中でも、特に頭痛は以下のような針の形状を選ぶことで軽減できるとされています(病院のホームページや医師への質問で確認可能)。

 

・針を抜く前の、内筒(スタイレット)の再挿入

髄液採取後に、外筒をただ引き抜くのではなく、内筒(スタイレット)を再度格納してから、抜去すると髄液漏れが軽減される。

 

・ペンシルポイント針の使用

Sprotte needleという針の先が筒状になっていない(ペン先の様に先端が盲端になっている)ものを使用することで、硬膜にあく穴を最小限にとどめて髄液漏れを軽減することができる。

 

最後に

腰椎穿刺は、検査そのもの自体が正常に行われていれば重大な合併症が生じることは少ないとされています。

 

ただ、医師が研修医の方である場合は、数回の刺し直しが行われることも少なくありません。

また、中には禁忌事項である頭蓋内圧が亢進している際に穿刺が行われたという症例報告もあります。

 

可能なかぎり実施前の医師への質問と、評判のよい病院選びを行うことは重要であるといえそうですね。

 

(参照ウェブサイト:大学病院医療情報ネットワーク研究センター麻酔科勤務医のお勉強日記

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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