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生活習慣病

1型糖尿病の免疫療法の研究について

  

1型糖尿病は2型糖尿病に比べ頻度は低いが、若年で発症することが多く、罹患期間が長くなり、さらにインスリン分泌が著明に低下するので、血糖コントロールが難しいなどから、重症化しやすい予後不良な疾患とされています。

 

自己免疫が関係する疾患と言われていますが、1型糖尿病に対する免疫療法とはどのようなものなのでしょうか。

 

β細胞を破壊する免疫細胞を抑える治療

1型糖尿病は、膵臓のβ細胞が自己免疫によって破壊されることにより起こります。この免疫作用を抑えることで、β細胞が破壊されるのを防げば、1型糖尿病に対する新たな治療法になるとされています。

 

1型糖尿病のワクチンができる?

1型糖尿病のための新しいワクチンについては、現在米スタンフォード大学の研究チームが研究を進めている段階です。 

体全体の免疫メカニズムを損なわないようにしながら、β細胞を攻撃する特定の免疫細胞の働きのみを抑えることを目標としたワクチンを開発中なのだそうです。

 

免疫作用を全て抑えると、感染症にかかりやすかったり、がん細胞を駆逐する正常な免疫反応も阻害されてしまうので、β細胞を破壊する免疫細胞のみを抑えるようなワクチン開発をされています。

 

試験で効果が見られる他、副作用が示されなかったことでも希望が持たれます。 しかし、治療効果が高かったのは、もっとも高量のワクチンを投与した患者であったなど、課題も残されているので実用化するまでには、さらに研究が必要とのことも発表されており、課題も残っています。

 

なぜBCGで1型糖尿病の治療ができる?

自己免疫疾患は、特定の自己細胞に対して、非自己として攻撃することで起こる疾患ですが、その際破壊に関係しているのが、自己反応性T細胞(悪玉)。 

非自己と認識されればこの悪玉が目を覚まし、自己反応性B細胞に対しても抗体をたくさん作れと自己破壊を命令することにもなります。

 

この自己反応性T細胞を殺す作用のある、BCGワクチンを利用して90年も前から研究が進められていました。そして、BCGを接種した3人の血液には明らかに死んだ自己反応性T細胞が多く見られたのです。
つまり、BCGの投与で、自分のインスリン分泌能が少し回復した可能性を示すものでした。

 

この研究では、糖尿病の病歴が長い患者を治療対象として選んでいたので、病歴の長い人にとっても希望の光となる研究結果だったと言えます。 

(Photo by:写真AC

著者: ゆたいさりさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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