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宮入菌(ミヤBM錠)は、脂肪分解に関わる酵素を増加させる?~NAFLDの改善

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クロストリジウム菌の一種である「宮入菌」は、酪酸を産生する菌であり生菌製剤の「ミヤBM錠/ミヤリサン」として広く知られています。

しかし、近年の理化学研究所の研究では「自己免疫疾患抑制に関わる制御性T細胞増加をうながす」作用があることが明らかにされています。

 

また、この他の作用として、脂肪分解を促進する酵素を生み出す細胞小器官「ペルオキシソーム」の分化誘導をうながす作用があることも報告されています。

 

ペルオキシソームとは?

ペルオキシソームとは、細胞内に存在する細胞小器官のひとつで、ヒトにおいては数百~数千個がひとつの細胞内に存在しているといわれています。

 

この器官の内部には、多くの酸化酵素(オキシダーゼ)を含まれており、さまざまな物質の酸化反応が行われています(脂質の分解、過酸化水素の分解など)。

 

宮入菌はペルオキシソームとどんな関係がある?

宮入菌が産生する「酪酸」がペルオキシソーム分化誘導に関連しているとされています。

PubMedに登録された研究によれば、以下の結果が報告されています。

 

■マウスへの宮入菌投与で、ペルオキシソームの間接的増加が示唆(PMID: 25659146)

実験内容

マウスに、宮入菌+食物繊維(菌増殖促進)を含んだ高脂肪食を与えたあと、体重・血清トリグリセライド・mRNA発現・ペルオキシソーム増加量を評価する。

 

結果

・有意に体重が減少した。

・ペルオキシソーム増殖に関わる受容体が増加した。

・ペルオキシソームの合成因子に関わるmRNA発現量が増加した。

 

マウス実験では、NAFLD(非アルコール性脂肪性間疾患)の改善効果がみられた

■マウスへの宮入菌投与で、NAFLD改善効果がみられた(PMID: 24166662)

実験内容

マウスに12週間、1)宮入菌を添加した高脂肪食と、2)通常の高脂肪食を与え、NAFLDへの有効性を評価した。

 

結果

宮入菌添加高脂肪食の方が、通常の高脂肪食より、

・肝脂肪滴が減少した。

・肝臓の脂肪分解酵素のmRNA発現量が大幅に減少していた。

・肝臓のコレステロール代謝酵素と排泄トランスポーターに関わるmRNA発現量が大幅に増加していた。

・糞便中の総胆汁酸と非エステル化脂肪酸の排泄を促進した。

 

最後に

このように、宮入菌の摂取はNAFLDの改善につながる可能性があります。

ただ、ヒトへの臨床試験は未だ行われておらず、今後の進展に期待したいところです。

 

(参照ウェブサイト:PubMed(宮入菌のNAFLD改善効果)・(宮入菌のペルオキシソーム発現効果))

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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