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歯と歯茎の堺目に「溝」が見られる知覚過敏とは?「くさび状欠損」は除圧とブラッシングがカギ

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知覚過敏があり、外観を見てみると歯肉が下がって歯と歯茎の境界線(=歯頸部:しけいぶ)に「溝」のようなものがある、このような症状の場合「楔状(けつじょう)欠損」が疑われるかもしれません。

 

楔状欠損とは、歯頸部に楔(くさび)状に段差が出来る(=エナメル質を持たない象牙部分が露出する)という症状で、その原因は主に「歯の食いしばり」「ブラッシングのし過ぎによる歯肉の後退」「食事中の酸の摂取後30分以内のブラッシング(酸蝕歯)」などが上げられています。

 

ただ、これらは仮説の段階であり(食い縛りが無い場合や、ブラッシングをし過ぎても問題が無い場合もある)、はっきりした原因は明らかにされていませんが、近年行われた海外研究では、これらの原因のうちどの影響が強いのかと言う調査が実施されています。

 

くさび状欠損が起こる原因とは?(海外研究より)

弄歯癖(=歯を擦り合わせる・カチカチ音を立てる・咬みしめる等)が、咬合面(=咬み合わせ面)の磨り減りに繋がることは明らかですが、

これがさらにくさび状欠損が生じる場所、歯頸部(=歯と歯茎の境目)の磨り減りにまで繋がっているのかという研究が行われています。

 

■くさび状欠損は、多因子的な原因によって生じる(Journal of Prosthodontics Volume 18, Issue 5, pages 450-454, July 2009)

 

【対象】

A)食いしばり習慣が目立つグループ(咬み合わせ面が扁平になっている・侵食はなし)

B)歯の侵食や陥没が目立つグループ(咬み合せ面に隙間がある・食いしばりは強度ではない)

C)ランダムで選ばれた通院グループ(様々な歯のタイプの混合)


【試験内容】

A・B・C群の「弄歯癖」と「歯の磨り減りの度合い」の関連性を比較した。

 

【結果】

■弄歯癖の度合い

A群・B群>C群

 

■歯と歯茎の境目(=歯頸部)の磨り減りの度合い

A群B群C群

 

「くさび状欠損と咬み合わせ面の磨り減り」の相関の度合い

・A群⇒低い

・B⇒高い

C群⇒中等度

 

(※またB群では、他の群と比べ「酸性食品・飲料」の摂取が有意に多かった)

 

【以上から分かったこと】

■「くさび状欠損」は、「弄歯癖や咬みしめ」は関連しているが、それだけが原因ではない(多因子的な原因による)。

■「くさび状欠損」は、おそらく「酸性食品」の摂取も関連している。

 

(※また別の研究では、「許容範囲を超えた歯への衝撃による、根元付近の微細なひび割れ(=マイクロクラック)」や「過剰なブラッシングによる歯肉の退行」もひとつの原因とされています)

 

最後に

 

軽度~中等度のくさび状欠損であれば、歯科で樹脂状の充填剤で埋め戻し、知覚過敏を改善することは可能です。

 

ただくさび状欠損に繋がる習慣(弄歯癖・酸性食品後や過剰のブラッシング)が改善されなければ、再発生する可能性もあることから、何らかの対策(マウスピース装着・食事習慣の改善・歯垢染色による正しいブラッシング等)を行うことが必要になります。

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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