育児
胸が陥没してる!?子どもの漏斗胸の症状とは?親が知っておきたい注意点
子どもの胸がなんだか陥没しているような気がする……もしかしたらそれは「漏斗胸」かもしれません。
ここでは「漏斗胸」の症状、特徴、注意点をまとめてみました。
漏斗胸(ろーと胸)の症状とは
漏斗胸の子どもは風邪をひくと咳が長引く傾向にあります。
また、風邪を悪化させて気管支炎や肺炎になってしまうリスクも高い傾向にあります。
漏斗胸は胸部中央にある胸骨が何らかの原因で成長バランスを崩し、背中側に入り込んでしまったことで胸がへこんでいるように見えるのですが、このへこみが常に胸部を圧迫するせいで気管支に影響を与えているのではないかと考えられています。
そのほかにも胸の痛み、喘息などの呼吸器への影響、不整脈、猫背になりやすい、小食などの症状が現れてきます。
漏斗胸は循環器、呼吸器などに不調をもたらしてしまうケースが多いのです。
漏斗胸の特徴
最大の特徴は胸部のへこみでしょう。
へこみ方には個人差があり、少しのへこみから、こぶし大の大きさまで様々な大きさで、位置も胸の中央だったり左右のどちらかだったりと様々です。
また胸が前方にハトのように膨らむ「鳩胸」よりも発生頻度が高く、男性に多く見られます。
そして遺伝が関係しているといわれる鳩胸のように、漏斗胸も遺伝が関係しているのではないかという説もあります。
しかし原因は実はよく分かっていません。
何らかの原因で骨の成長バランスが崩れて漏斗胸になるのですが、その「何らかの原因」が分かってないわけです。
漏斗胸の注意点
漏斗胸は目立つ子ですと、だいたい1歳頃の健診で指摘されることがありますが、その場合は3歳頃まで様子をみます。
3歳健診でも胸のへこみが確認できれば、そこで初めて漏斗胸と診断されます。
診断されるまでの注意点としては、風邪をひくと長引く、という傾向があることから風邪予防に注意した生活をこころがけましょう。
3歳を過ぎて漏斗胸と診断された場合、その後の生活は専門医の指示に従いましょう。
重度で手術が必要な場合もありますが、手術推奨年齢があります。
医師とよく相談してくださいね。
漏斗胸は健康上の障害がなければ、治療は必要ありませんが、健康上不快な症状がある場合は早めに小児科の医師などに相談してくださいね。
(Photo by:写真AC )
著者: カラダノート編集部