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自宅でも血球数を自己測定できる!その必要な器具と手順について

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シェーグレン症候群は、乾燥症状・慢性疲労・関節痛を中心とした自己免疫疾患ですが、患者さんの約7割は10~20年の経過の中でも初期と全く変化がないか、あるいは軽い検査値異常だけに収まる場合が多いといわれています。

 

そのため、安定期に入り、症状も軽度である場合には目薬など軽い薬の処方と、数ヶ月に一度の定期健診のみに留めてしまう例も多いと言います。

 

しかし、シェーグレン症候群は血球減少などの合併症リスクもあることから、もし糖尿病のような血糖簡易検査機器のようなものがあれば、自分血球数の測定を行いたいという方もおられるようです。

 

このような場合に、市販の顕微鏡や血球計算盤を用いて、自分で血球測定を行うとことはある程度可能となります。

 

血球数を自己測定する際の準備と、注意事項について

 

血球数を自己測定するためには、病院の臨床検査室にて使用される器具と同様のものが必要となります。器具は一般の通販サイトなどから購入することが出来、全てのセットを2万5,000円程度で揃えることが出来ます。

 

<用意するもの(白血球検査用)>

■顕微鏡セット(100~400倍率に調整可能のもの:約3,000円)

血球計算板(ビルケルチュルク型のもの・カバーグラス付き:約7,000円)

マイクロピペット(10~100μlの調整が可能なもの:約8,000円)

希釈液(1%ゲンチアナバイオレット(又はメチルバイオレット)+氷酢酸:約5,000円)

■ブラッドランセット(痛みの少ない採血針)

駒込ピペット

スポイト×2

■200mL ビーカー

■試験管

蒸留水(100ml/回)

酒精綿(又は70%消毒用エタノール+消毒済みの綿花)

キムワイプ(くずの出ない拭き取りシート)

ゴム手袋

 

ただ、この測定を行う際に注意したいことが数点あります。

 

<注意事項>

・血液の感染症に注意する(手袋をはめる・器具や使用台を十分消毒する)

・メタノールは火気のないところで扱う

・器具は事前に酒精綿で拭き取り、キムワイプなどで水気を取る

・測定は出来るだけ素早く行う(血液が凝固するため)

白血球数の測定の手順とは

1. 希釈液(チュルク液)をつくる

ビーカーに、個別のスポイトを使って「1%ゲンチアナバイオレット(=白血球の核を染めるもの)」を1ml、+「氷酢酸(赤血球を破壊するもの)」を1ml加え、さらに「蒸留水」を加えて薄め、合計100mlにします。

 

2. 血液を採取する

手をお湯で温め、良くマッサージした後、指の第一・第二関節の間をゴムで縛り、酒精綿で採取する場所を消毒します。その後指先をランセットで刺し、血液玉になるまで待ち(心臓より手を下に下げる)、消毒した試験管や皿などに少量採取します。

 

3. 血液とチュルク液を混ぜ合わせて薄める

マイクロピペットを使い、チュルク液を90μl+血液10μlを吸引して、良く混合させます(出来る限り泡立てない)。

 

4. 計算盤に希釈血液を流し込む

計算板の計算室の場所に、マイクロピペットから希釈した血液(7~8μl)を流し込みます。

 

5. 顕微鏡にセットする

顕微鏡にカバーグラスを載せた計算盤をセットして、1分待ちます(浮遊した白血球を沈ませるため)。

 

6. 顕微鏡の倍率を調整する

2枚のレンズの倍率を合計100倍に調整します(=接眼レンズ×10倍、対物レンズ×10倍)。

 

7. 計算盤の4隅(4箇所)を数える

計算盤の「大区間(1ミリ平方=0.25mm×16マス)」にある白血球数をカウントします。これを4区間(場所的に離れた4隅)行って、その平均値を計算します。

 

8. 計算して総白血球数を算出する

白血球の大区間の平均値を100倍(※詳細は省きます)して、血液1μl中総白血球数を算出します。

 

9. 白血球数の基準値と比較して、異常がないか確認する

成人では「4500~9000/μl」が基準値となります。

 

最後に

このように、一度機材が揃えば自分でも簡単に血球測定を行うことが出来ます。ただ、計算盤によるアナログな測定法では結果にばらつきが出る場合があるため、やはり数ヶ月に一度は病院で自動測定器による検査を行うことは非常に重要となります。

(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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