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健康診断・健康管理

連日のジョギング習慣が、風邪のリスクを悪化させる訳とは?~オープンウィンドウ仮説

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定期的な運動は、健康や体力維持の向上に効果的であることは広く知られていますが、その一方で長時間の激しい運動トレーニングを行うと反対に風邪などの感染症に罹り易くなるといった現象が起こることがあります。

 

これを「オープンウィンドウ(一時的な免疫抑制状態)」といい、海外研究によれば、中等度強度の長時間運動を行うことで、免疫細胞の急激な増加とその後著しい減少が生じ、易感染状態になるといったことが報告されています。

 

なぜ激しい運動が免疫抑制に繋がるか?

安静時の白血球の活動数は全体の1%ですが、長時間の激しい無酸素運動などのストレスが加わった場合、アドレナリンやコルチゾールを分泌増加に伴って、総白血球数が約1.5倍程度まで急激に増加します。

 

しかし、一定期間を過ぎると今度は急激にそれらの免疫細胞が減少するため、免疫抑制状態となります。

 

<無酸素運動によって、白血球増加となるメカニズムは?>

1)安静時、貯蔵部位(脾臓・リンパ節・血管壁など)には白血球(リンパ球・好中球)が接着分子によって繋ぎとめられている。

2)カテコールアミンが分泌され、接着分子が脱落する。

3)白血球が剥がれ落ち、急速に循環血中に動員される(総白血球数は約1.5倍となる)。

4)好中球は直線的(10→30倍・・・)に、リンパ球は指数関数的(10→100→1000倍・・・)に増加する。

 

<リンパ球はなぜ運動時に急増しやすい?>

運動時に分泌されるアドレナリンに反応して、アドレナリン受容体が最も多く発現する「NK細胞」が顕著に増加(約5倍)すると言われています(リンパ管に滞留していたものが流れ出たことによる。また運動が終了すると速やかに低下)。

 

<運動直後には、白血球減少(オープンウィンドウ状態)→1~2日かけて再増加となる>

海外研究によれば、運動直後の白血球の減少は、運動時に急増したものほど減りが激しいとされています。その後の再増加は10分後から徐々に見られるとされています。ただ別の国内研究によれば、2日連続で90分以上の中等度~強度ジョギングを行うと、1日目より白血球数正常値への戻りに2倍の時間を要した(22時間後:1日目⇒46時間後:2日目)とも述べられています。

 

■適度な運動と回復期間がある場合

若く機能が高い細胞が多くなる。

 

■過度な運動と休養が不十分である場合

骨髄からの細胞動員が加速し(ターンオーバーの促進)、未成熟で機能の低い細胞が多くなる。

 

最後に

強度運動によるリンパ球の減少には、「細胞死」が関連しており、その原因は「活性酸素種による細胞傷害」によるものという国内の研究報告もあることから、感染症への防御を高めるためには、可能な限り軽度~中等度の運動を隔日に行うことが最も望ましいと考えられます。

 

(ただ、強度の運動を行っていても「運動習慣・栄養状態・ストレス・遺伝的な背景」によって免疫細胞への影響は大きく異なり、毎日強度の運動を行うアスリート全てが免疫低下となるわけではない、ということも併せて報告されており、こちらも覚えておきたいところです)

(参照ウェブサイト:新潟国際情報大学筑波大学大学院明治大学学術成果リポジトリ、)

(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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