育児
目の表面に白い腫瘍!?角膜デルモイドって大丈夫?視力への影響など気になるアレコレ
目にできる先天性の腫瘍があります。目に腫瘍ができるというのも、なかなか想像がつかないかもしれません。これはどんな腫瘍なのでしょうか?
目に腫瘍ができるデルモイド
目の表面に白い腫瘍ができるのが、角膜デルモイドです。輪部デルモイドと言われたり、角膜類皮腫と言われたりもします。
腫瘍と言われるとガンのイメージが強くなってしまいますが、デルモイドは良性の腫瘍です。
ただ良性とは言っても、眼球の外から見える場所にできる腫瘍です。
その特徴から、腫瘍があること自体が生活に及ぼす影響も大きいかもしれません。
目にできるデルモイドの症状
眼球の表面にできる腫瘍と言うのはどんな症状なのでしょうか?
白、黄白色の腫瘍>
生まれたときから眼球に異物があるのを確認できます。白色あるいは黄白色の腫瘍が膨らみをもって、眼球にくっついているような感じです。表面は角質化していて、微細な血管もあります。
黒目と白目の境界にできる>
腫瘍は黒目(角膜)と白目の境界にまたがるようにしてできます。多くは角膜の外下側にできます。
毛が生えてくることもある>
デルモイドは、本来胎児のときに皮膚になるはずだった組織です。そのため中身は脂肪組織や毛嚢などで、腫瘍自体皮膚のような組織になっています。
そのため、腫瘍から毛が生えてくることがあり、その場合には異物感が生じます。
視力に障害>
腫瘍部分が大きい場合、乱視が強くなります。そうなると視力が正しく発達していかず、腫瘍がある方の目に弱視が起こることもあります。
また、デルモイドの突起によって角膜や強膜(白い部分)が傷つけられることがあります。これによって角膜が濁るなどして、視力の発達に支障が出ることがあります。
成長と共に起こる変化>
成長と共に腫瘍自体が大きくなることがあります。
合併症が伴うことも>
他の目の病気と合併することもあります。まぶたの部分的な欠損が起こる眼瞼コロボーマ、デュアン症候群、涙器異常、強膜や角膜のコロボーマ、無虹彩、小眼球などがあります。
さらには全身の疾患を合併することもあります。前耳介肥大、次回の裂孔、耳が小さい、顔の左右半分が小さい、脊椎の奇形などがあります。
美容上の問題も大きい
黒目と白目の境にできる白っぽい腫瘍ということで、視力障害などの問題も大きくあります。
しかし同じくらい人からはっきり見えるところにある分、美容上の問題も大きくあります。
治療のタイミングはそれぞれですが、美容と言う点も治療のタイミングには大きく関係しそうですね。
(Photo by:写真AC )
著者: カラダノート編集部