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起立時に生じるめまい「起立性低血圧症」は早期治療が必要?認知症・死亡率上昇のリスク

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高齢の方を始め、手足の末端の血管の収縮力が低下した場合に、起立時に生じるめまいを「起立性低血圧症」といいます。

起立性低血圧は一過性のものであり、瞬間的にめまいを感じる以外はそれほど重大と見なされない傾向にありますが、一方で近年の海外研究によれば、少なくとも10年間起立性低血圧が持続すれば死亡率が有意に増加することが示唆されています。

起立性低血圧症とは?

起立性低血圧症とは、急に立ち上がった時に最高血圧が20mmHg以上に低下し、「ふらつき/立ちくらみ/頭痛/複視/視野狭窄/眼前暗黒感/四肢や全身のしびれ(異常感覚)/気が遠くなる」などの状態を示す事を言います。

発症原因としては、血圧維持の不充分や血流量の減少により、心臓から最も遠い位置にある、脳の部位(大脳皮質・頭頂葉の第22野周囲)の血流低下が引き起こされることによると言われています。

<血流量が不足する主な原因は?>

■主な原因

・出血がある
・脱水状態にある
・貧血症状がある
・利尿薬を過剰内服している
・血管拡張薬を使用している
・長期間臥床(横たわった)状態にある

■その他の危険因子

・高齢である(神経末端のノルエピネフリンの放出低下)
・産褥期にある
・10代である(短期間に著しく成長し血液量が不足するため)
・拒食症を罹患している
・過食症を罹患している
・精神疾患を罹患している
・アルコール摂取(脱水)の習慣がある

海外研究では、起立性低血圧症は認知症・死亡率との関連性が認められている

米大学の研究によれば、起立性低血圧患者を10年間追跡調査したところ、認知症・死亡率上昇との関連性が見られたと報告されています。

■起立性低血圧と、死亡率・認知症には相関があるという疫学調査

(米国ハーバード大学医学大学院・クリストファー・ギボンズ氏らの研究グループ:ニューロロジー誌オンライン版2015年9月)

【調査内容】

神経系の検査を受けた165人(平均59歳)に対する10年間の追跡調査(48人/165人:遅延型起立性低血圧、42人/165人:起立性低血圧、75人/165人:どちらの症状もない)

【結果】

・起立性低血圧は、死亡率との相関が見られた。
・10年間の死亡率は、遅延型起立性低血圧では29%、起立性低血圧では64%、どちらの症状もない人で9%だった。
・遅延型起立性低血圧のうち、54%が起立性低血圧に進行した(10年間の死亡率は50%となった)。
・遅延型の起立性低血圧では、31%に脳変性疾患(パーキンソン病・レビー小体認知症など)が生じていた。

最後に

起立性低血圧と認知症の関連性については、脳への酸素供給低下による細胞壊死が原因ではないかと言われています。

起立性低血圧症の中には、「弾性ストッキング」の着用で改善される可能性があることから、心当たりのある方は一度医師にご相談されることも必要かもしれません。
(参照ウェブサイト:Med Edge
(photoby:pixabay)

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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