育児
乳歯のすきっぱは将来の歯並びに影響するの?注意すべき乳歯のすきっぱ症状とは
赤ちゃんの歯が何本か生えてきて、すきっぱだと「将来の歯並び大丈夫かな」と思う人もいるでしょう。
乳歯のころにすきっぱだと、永久歯にはどのような影響があるのでしょうか?
ここでは、乳歯のすきっぱの将来への影響や、注意すべき乳児のすきっぱについてまとめてみました。
乳歯はすきっぱのほうがいい!
すきっぱとは、歯と歯の間に隙間ができている状態のことです。
乳歯のときにすきっぱであることは、じつはいいことなのです。
その理由としては、永久歯は乳歯より大きく、さらに本数も増えますよね。
乳歯が永久歯へと生え変わるときに、乳歯と乳歯との間がキツキツだと永久歯の生えてくるスペースがしっかりと確保できません。
そのために、歯と歯が重なってしまったり斜めに生えてしまう可能性があるのです。
乳歯がすきっぱであれば、永久歯に生え変わる時にスペースが調整できますので、きれいに生えやすいのです。
そして、乳歯がすきっぱだからといって、永久歯の歯列もすきっぱであるということはありません。
ほとんどの場合、乳歯のすきっぱは、きれいな歯並びになる正しい乳歯の生え方といっていいでしょう。
注意すべき乳歯のすきっぱ
乳歯のすきっぱは、ごく普通のことです。しかし、なかには自然にできたすきっぱではない場合もあるので注意して見てみて下さい。
上唇小帯の異常
上唇と上の歯茎をつないでいるひだがありますよね。これを上唇小帯といいます。
この上唇小帯が短く、歯茎とつながっている場合があります。
そのために、上の前歯と前歯の間に大きく隙間ができてしまうのです。
これは、大体の場合、成長するにつれてつながっている部分の歯茎が上に上がっていき自然に治ります。
自然な経過観察では治らない場合は、前歯が永久歯に生え変わる頃(7歳ごろ)に手術をして切開します。
手術といっても、入院などの必要のない簡単な手術です。
乳幼児期の上唇小帯の異常は、ほとんどの場合そのままでも大丈夫なのですが、歯磨きがしづらいので虫歯の心配があります。
また、重症の場合だと、言葉の発音などにも影響が出ることもあります。
虫歯になっていないか確認するためにも、上唇小帯が短めで前歯の隙間が広く感じているならば、一度小児歯科へ受診してみてください。
乳歯がすきっぱであることを悩む必要はまずないと考えましょう。逆に、正しくきれいな歯並びになるために理想の生え方なのですから。
(Photo by:写真AC )
著者: カラダノート編集部