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健康診断・健康管理

必須アミノ酸の一種「L-ロイシン」は遺伝子に働きかけ、筋肉合成を促進させる?

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ロイシンとは、必須アミノ酸の一種で以前から筋肉の維持や増加に最も必要なアミノ酸として知られていましたが、近年の研究でその作用は「遺伝子翻訳を促進させるシグナル伝達を行うため」であることが明らかにされました。
 
実際の多くの臨床試験においても、筋肉の維持効果は実証されており、「ロイシンの配合を2倍にした食事を摂取した場合、筋タンパクの蓄積量がその他のアミノ酸の2倍以上上回ったことがヒトを対象とした臨床試験で報告されています。
 

ロイシンの遺伝子翻訳に関わる機能とは?

BCAAはタンパク質の構成成分であると同時に、タンパク質代謝を調整する因子であることが知られていますが、BCAAの中でも特に、ロイシンのその作用が強く、タンパク質の合成を促進し、その分解を抑制することが多くの研究で明らかになっています。
またその機序については、近年の研究で、ロイシンがmTORと呼ばれるタンパク質リン酸化酵素を介して、タンパク質合成におけるmRNAの翻訳を強く促進することが明らかにされています。
またさらに別の研究では「筋肉の分解抑制機能がある」ことも明らかにされています。

<ロイシンを多く含む食品(100g当たり)>

・カゼイン:8400mg
・大豆タンパク:6900mg
・かつお:5900mg
・小麦タンパク:5400mg
・湯葉:4500mg
・高野豆腐:4500mg
 

「ロイシン」摂取による、マウス実験・ヒト臨床試験の結果は?

■ラットへのロイシン投与で、筋肉の分解が抑制されたという実験(J. Nutr. Biochem., 13: 121-127.)
 

【実験内容】

一夜絶食させたラットに、窒素源として必須アミノ酸又はロイシンのみの投与を行った。
  

【結果】

・筋原線維タンパ ク質の分解の抑制が認められた。
・ロイシンを単独でラットに経口的に強制投与した場合でも、この分解抑制が明確に認められた。
 
■ロイシンの摂取で、筋肉運動の機能改善が見られたという臨床試験(英国リーズ・ベケット大学とグラスゴー大学の研究グループ)
 

【試験内容】

25人(65~75歳)を対象に、L-ロイシン20%又は40%含有の必須アミノ酸(0.21g/体重1kg、平均摂取量11g~21g)、偽薬のいずれかを2回/日×12週間摂取してもらう。
  

【結果】

・L-ロイシン40%摂取群(8人)は除脂肪体重の改善/6分歩行の最大距離に中程度の効果/いすからの立ち上がり易さに効果が見られた。
・L-ロイシン20%摂取群(8人)は、いすからの立ち上がり易さに効果/6分歩行で中程度の効果が見られた。
 

最後に

このように、ロイシンは筋肉の合成促進に有効性があることが明らかになりましたが、一方で特定のアミノ酸の過剰摂取は、毒性が強く現われる可能性があり肝臓・腎臓の傷害に繋がる可能性もあります。
特に身体運動を行わずに過剰のBCAAなどを摂取することは避けるべきとされていることから、注意が必要です。
(photoby:pixabay

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-02掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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