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急速にステロイドを中止すれば「リバウンド・副腎不全」の可能性?~正しいステロイドの離脱方法

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副腎皮質ホルモンの人工的な合成剤であるステロイド剤は、自己免疫疾患などによって起こる炎症を抑える働きがありますが、その一方で(内服の)長期間の使用を続けると易感染症や骨粗しょう症、糖尿病、精神症状など様々な不利益をもたらす可能性があります。
 
そこである程度の症状の安定性が見られたら、出来る限りステロイドからの離脱を行うことが推奨されます。
 
ただ、長期間使用後の急な中止やペースの速い漸減を行うと「リバウンド」や「副腎不全」などの重篤な悪化症状を招く可能性があるため、正しく計画的な漸減ペースを守ることが非常に重要です。
 

ステロイドの離脱を考えても良い状態とは?

ステロイドの減量・離脱を開始できる大まかな基準としては、「炎症が落ち着いており」「副腎不全の兆候が見られない」場合とされています。
 

<ステロイドの離脱の適応とは?>

1)急性期を過ぎ症状が落ち着いている
2)ステロイドの効果があまり感じられない
3)副作用が深刻になってきており(骨粗しょう症・高血圧など)、他の薬剤で抑えられない
 
⇒その他、即時中断が必要なケースは「向精神薬で制御できない精神症状の悪化が見られる」「易感染によってヘルペスウイルスの角膜潰瘍が見られる」などの場合です。
 

突然ステロイドを中止しても良いケースがある?

ステロイド離脱を行うと必ず、副腎不全やリバウンドが見られるというわけではなく3週間以内の短期間使用では、どれほど高用量でも通常は離脱症状が出ない、とされています(しかし原則個人の状態を見ながらの判断が重要)。
 
ただ、3週間以上の使用となると、1-2週間ごとに少しづつ漸減していくことが必要となります。
 

<離脱症状が出やすいケース>

■プレドニゾンを20mg/日以上×3週間以上使用している
■プレドニゾンを5mg以上の夕方・夜間使用を数週間以上行っている(※日内変動で、夜間はコルチゾール分泌低下しているため、夜間使用を中止すると反跳現象が出やすい)
■クッシング症候群の兆候が出ている
■強いストレスがかかっている状況である(手術など)
 

<離脱症状が出にくいケース>

■ステロイド剤が3週間未満のみの投与である(量は問わない)
■プレドニゾンを10mg×隔日で使用している
 

<中間(判断が難しい)のケース>

■プレドニゾンを10-20mg/日×3週間以上使用している
■プレドニゾンを10mg/日以下(夜間の1回投与)×数週間以下の投与
 

ステロイド減量のペースは「約10%づつ/隔週」が目安?

UpToDate(医師による臨床情報提供サイト)によれば、ステロイドの減量について以下が目安とされています(プレドニゾンへの等価換算値)。5mg以下の減量では、離脱症状が出やすいため特に慎重に減らしていくことが重要です。
 
■(プレドニゾン)40mg/日以上使用
 
1-2週間に5-10mg/日ずつ減量する
 
■20-40mg/日使用
 
1-2週間に5mg/日ずつ減量する
 
■10-20mg/日使用
 
2-3週間に2.5mg/日ずつ減量する
 
■5-10mg/日使用
 
2-4週間に1mg/日ずつ減量する
 
■5mg以下/日使用
2-4週間に0.5mg/日ずつ減する。
 

最後に

まとめとしては、ステロイドを安全に離脱するためには「出来れば3週間以内に」「長期投与では症状安定後に約10%づつ/隔週の減量」「5mg以下は慎重に」の3点が重要となります。医師の指示のもとで、計画的に減量していくことが大切です。
(photoby:pixabay

著者: カラダノート編集部

本記事は、2016-08-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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