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健康診断・健康管理

カカオやレスベラトールのポリフェノールが脳神経の成長に必要なBDNFを増やす?

chocolate-911797_640.jpg脳由来神経栄養因子(BDNF)とは、認知症精神疾患の治療に非常に重要とされる因子です。
その機能は主に「神経細胞の維持(神経の修復と保護)・成長(突起を伸ばしネットワークを形成)・分化(新たな神経細胞を生み出す)」などが挙げられます。

BDNF量を増加させるのに最も良い手段は「定期的な運動(通常の3倍合成できるとされている)」であり、食品摂取ではその効果は期待できないものと考えられていました。
ですが、近年では高ポリフェノールを含有した食品がBDNFを増加させることが明らかになっています。

ここでは、認知症精神疾患の治療に非常に重要とされる脳由来神経栄養因子(BDNF)の基礎知識、BDNFが増加することで生まれる効果についてまとめました。

BDNFとは?

BDNFとは、脳由来神経栄養因子の略称であり、中枢・末梢神経細胞の生存維持・神経突起の伸長促進・神経伝達物質の合成促進などの働きが確認されている神経栄養因子です。

近年では、アルツハイマー病・うつ病などの精神神経疾患との関連や、末梢神経の再生促進などの関連が報告されています。

■アルツハイマー病

脳の大脳皮・海馬において、アルツハイマー患者ではBDNFの濃度が健常者よりも低いことが報告されています。

■うつ病

海馬を含むいくつかの領域で、うつ病患者ではBDNF蛋白量の減少に伴う海馬のセロトニン作動性神経線維の脱落が認められています。

BDN増加効果で注目されているのは、「カカオポリフェノール」と「レスベラトロール」

国内では、BDNF増加効果に関して「カカオポリフェノール」が産官学連携の大規模臨床試験が実施されるなど、非常に注目されているようです。

海外では「レスベラトロール」や「オレウロペイン」というオリーブ由来のポリフェノールに注目が集まっているようです。
下記で、BDNF増加効果についての臨床試験をご紹介します。

<カカオポリフェノールの臨床試験>

■カカオポリフェノールの毎日摂取で、BDNFが増加したという臨床試験
(愛知県蒲郡市・愛知学院大学・株式会社明治の共同臨床試験による)

【試験内容】

蒲郡市民を中心とした45~69歳までの男女347人を対象に、4週間カカオ72%を含有したチョコレートを毎日一定量(25g)摂取してもらう。

【結果】

BDNF(脳由来神経栄養因子)が、平均で約15%増加した(摂取前:平均6.07ng/ml⇒摂取後:平均7.39ng/ml)。

<レスベラトロールのマウス実験>

■レスベラトロールの投与で、脳内BDNF増加効果が認められた(PMID: 24503118)

【実験内容】

マウスへのレスベラトロールの腹腔内投与(20・40・80mg/kg×21日間)で、強制運動における不動時間が短縮された。

【結果】

・強制運動によって上昇した血清コルチゾール濃度を減少させた。
・脳の前頭前野・海馬でBDNFとMAPキナーゼ(ERK)のリン酸化濃度を上昇させた(=神経細胞の増殖シグナルを活性化する)。
・レスベラトロール投与は、臨床で観察したところ、プロザックと同様の抗うつ効果が見られた

<オレウロペインのマウス実験>

■オリーブ由来のポリフェノールで、脳内BDNF増加が認められた(PMID: 2346605)

【実験内容】

マウスへオリーブの葉から抽出されるオレウロペインを投与した。分析法は酵素免疫測定法・ウエスタンブロット法によって行われた。

【結果】

・脳の海馬・嗅球・前頭皮質・線条体においてNGF・BDNFの増加が認められた。
・神経栄養因子の受容体であるTrkA・TrkBの増強発現には変化が見られなかった。

最後に

このように、高ポリフェノールを含有した食品には、脳内BDNF濃度を増加させる働きがある可能性があります。

ただ、カカオやレスベラトロールには糖分やアルコールを多く含んだ製品も多いため、出来る限り無糖や低アルコールの製品を選ぶことが重要です。
(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-31掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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