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妊娠・出産

ハイリスク・責任問題…未受診妊婦が病院に受け入れてもらえない理由とは?

日本では今、貧富の格差が社会問題になっています。妊娠・出産においても貧富の格差が出ており、その中のひとつとして「未受診妊婦」というものがあります。今回は、この未受診妊婦についてご紹介します。

  

妊婦健診を受けない妊婦

お腹に新しい命を授かると、定期的に病院で健診を受ける必要があります。しかし、「未受診妊婦」といって妊娠しているにもかかわらず、健診に行かない方も。この未受診妊婦は日本では500人に1人の割合でいるとも言われています。

  

妊娠健診を受けない理由

そもそも、妊娠したにもかかわらず、なぜ妊婦健診を受けないのでしょうか。これにはさまざまな理由があります。大阪府が2009年に行った調査では、以下のような理由があげられました。

 

1.経済的理由

健診は出産するまで、月に数回通院する必要があります。市区町村によってさまざまな補助がありますが、それでも健診費が負担になるケースも。こういった経済的な理由から、妊婦健診を受けずに出産に至る方が、未受診妊婦のうち33%と、最も多くなっています。

 

2.妊娠に気づかない、知識の欠如

次に多い理由として挙げられたのが、妊娠したことがわからない、つまり自分の身体への知識が足りなかったり、「どこに行ってよいかわからない」など社会のしくみを知らなかった、などの知識の欠如です。こちらは未受診妊婦の21%を占めており、「経済的理由」と合わせるとおよそ半数がこれらの理由に当てはまるのです。

 

上記以外には「複雑な家庭事情のため」「孤立していた」といったやはり社会問題に結びつくような理由が挙げられました。しかし、「忙しかった」という、自己都合のケースも。

また、調査結果によると、未受診妊婦は152例あり、年齢構成は13歳~43歳までで、そのうち中学生2人を含む未成年は24人もいたそうです。そして未受診妊婦のうち69%が未婚でした。

 

未受診妊婦の危険性

未受診妊婦でも、順調にお腹の子が育てば、いつかは出産しなければなりません。しかし、未受診で出産する妊婦は、検診を受けて出産する妊婦よりも、母体や赤ちゃんの健康リスクが高くなるという大きな問題をかかえています。

 

何故なら、妊娠しているときに、医師による健康管理を受けていないため、自身の身体の状態も胎児の様子もわからない状況で、分娩に挑まなければならないから。

病院に通わないということが、母体も赤ちゃんも危険にさらしてしまうのです。

 

未受診妊婦が受け入れを拒否される理由

そしてさらに問題なのが、未受診妊婦の「受け入れ拒否」。未受診妊婦は産気づき、救急車で運ばれたとしても、受け入れを拒否されることが多いのです。どうして、病院側は受け入れることが出来ないのでしょうか。

  

1.リスクが高い

未受診妊婦は、母体が合併症を生じていたり、胎児が低体重であったりする割合が多いと言われています。こういった問題を抱えていると、出産に際してのリスクが高くなることに。

リスクが高くても、妊婦健診を定期的にきちんと受けていれば、リスクが高くなりすぎる前に安静指示や処置によってリスクを軽減したり、事前に帝王切開を選択したり、健康管理をしながら出産に向かって準備ができます。

しかし、未受診妊婦の場合はそういった妊娠経過の情報がありません。そのため、何の準備もない状態で、出産をむかえるのはリスクが高すぎるため、受け入れが難しくなります。

   

2.責任は妊婦ではなく病院側

最終的に分娩を成功させられなかった場合、責任を負うのは医師や病院になります。妊娠経過の情報がない未受診妊婦を受け入れたものの、助けられるかどうかの判断材料が乏しすぎるため、助けられなかった、いうことも十分に起こりうるのです。

それでも責任を負うのは受け入れた病院側。高リスクな出産に対して、病院側も不安を感じてしまい、より一層受け入れにくくさせているのかもしれません。

  

NICUなどの設備が整っていない病院では、自院の設備で足りるのかどうか、その判断も十分にできないため、結果、受け入れを断ざるを得ないのです。

  

誰もが妊婦健診を受けられる社会に

さまざまな理由で未受診妊婦になってしまう人たち。しかし、未受診は母体にとっても赤ちゃんにとっても、非常に危険です。未受診妊婦を減らすためには、社会全体で経済支援、妊娠出産の知識教育などの対策していくことが大切です。

誰もがしっかりと、妊婦健診に通える社会を目指していきたいですね。

 

(参考:未受診や飛び込みによる出産等実態調査)

(Photo by:https://www.photo-ac.com/)

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-06-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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