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簡易尿検査だけでは手遅れになる!腎症のステージから考える、腎臓検査の重要性

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糖尿病患者さんは血糖値だけではなく、腎臓の病気に気をつけなければいけません。それはいつからとかではなく、糖尿病を発症したときから、すでに腎臓への気配りが必要です。

進んで医師に提案するべき「検査」

医師と患者というと、医師の指示に患者が従うという関係が一般的かもしれません。
しかし、近年治療法の選択肢に多くの人が、簡単にアクセスできるようになってきました。
そのためか患者の知識も増え、患者から医師に治療法について提案、質問することも多いと言います。
中にはこうした患者からの提案に気が引けると言う方もいるでしょう。しかし、場合によってはそうも言っていられません。

糖尿病において、よくある合併症のひとつの腎症は、将来の人工透析治療など大きな問題のひとつです。
そのため、腎症の発症を予防することが治療の中では必要ですが、日本において糖尿病の医師がその点に詳しくないこともあるようです。

そのため、患者さんは腎症の予防のために、自分から腎臓に関する検査の実施を希望する必要があるかもしれません。
 

「微量アルブミン尿検査」と「eGFR検査」

その検査と言うのがこの二つの検査です。

微量アルブミン尿検査は、尿中のわずかなたんぱく質(アルブミン)を高感度で調べる検査で、もう一方のeGFR検査は、血中の老廃物(クレアチニン)の量を調べる検査です。

腎臓は機能が低下しても自覚症状がなかなか出てきません。そのため、これらを知ることによって、早期に腎臓の状態を発見することができます。
 

1、第2期で進行を抑えることが重要

腎臓は機能が低下したらそれが回復することはありません。
腎症の進行は第1期から第5期までの病期にわけられるのですが、第1期あるいは第2期で進行を食い止めることが求められます。

1期(腎症前期)

アルブミン尿30mg/g未満

eGFR90

 

尿検査でも血液検査でもほとんど異常が認められない時期です。特別腎臓に対する治療をしなくても、血糖コントロールにつとめることが求められます。

2期(早期腎症期)

アルブミン尿30299mg/

eGFR6089

簡易的な尿たんぱくの検査では陰性なのですが、微量のたんぱく質が出ている状態です。
自覚症状はほとんどなく、より厳格な血糖コントロールが求められます。この時期であれば適切な治療を受け、腎症の進行を抑えることができます。

3期(顕性腎症期)

アルブミン尿300mg/g以上

eGFR3059

 

簡易的な尿たんぱくの検査でも検出できる状態になります。この時期にはむくみなどの症状が出るようになり、たんぱく質の制限食などが必要になってきます。
これ以前の段階では治療の指標がアルブミン尿でしたが、ここから先はeGFRに代わります。eGFR値の急な低下があると人工透析のリスクが直接的に増すためです。

4期(腎不全期)

eGFR=1529

腎臓の機能が著しく低下した状態です。自覚症状としては、引き続いてのむくみ、動悸、息切れ、皮膚のかゆみ、だるさ、夜の手足の痛み、貧血、低血糖などがあります。
この時期になると、少しでも人工透析を遅らせることが治療目的になっていきます。

5期(透析療法期)

eGFR15未満

 

ほとんど腎臓の機能がありません。人工透析、あるいは腎移植をしないと生存できない状態です。
すでに糖尿病を発症してからの腎不全ですので、体の各分の血管障害や感染症の合併が多く、予後はよくありません。5年生存率は50%程度と言われています。
 

患者さんはリスク自体に関心を持つべき

もし担当のお医者さんが、簡易的な尿検査しかしない方であれば、気づくのは第3期に入ってからということになります。
ということはすでにその時点で、腎臓の機能が半分以下になっている可能性もあるのです。eGFR値の低下する割合は個人差も大きいです。
そのため、患者さん個人個人が、こうした腎症などのリスク自体に意識を向けなければいけません。
(Photo by:写真AC

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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