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生活習慣病

1型糖尿病で重要視される「腸内細菌」、中でもキーワードは「酪酸の量」!!

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人の腸の中には無数の細菌がいます。この腸内にいる細菌のバランスが、糖尿病の発症に関係しているようです。腸内細菌というと、便秘などのイメージが強いかもしれませんが、今度からは糖尿病と結びついていくかもしれませんね。

腸内細菌で免疫がつくられる

腸というのは人の免疫機能に深く関係しています。

そもそも人は母体にいるときには無菌の状態です。
それが産道を通るときに細菌を受け継ぎ、そこから腸内細菌が急増して構成されていきます。
もちろん日々の食事によっても腸内細菌は変化していきます。
その他遺伝、体質など腸内細菌のバランスを決定していく要因はいくつもあります。

体の免疫系の機能はこの腸内の微生物を感知し、腸内に働きかけて免疫を担う物質を腸内に分泌します。
さらにそれによってまた腸内細菌の種類や量が決まるといった、相互作用で成り立っているのです。

小児の腸内細菌と糖尿病

冒頭で、糖尿病が腸内細菌と関係していると書きました。

小児の1型糖尿病などでも確認されていることですが、健康児と同年齢に1型糖尿病児を比べた時、腸内細菌の状態が違うとされています。
この違いによって、免疫機能が正しく働かなくなり、必要な細胞を攻撃してしまうと考えられています。

酪酸の量で決まる?

さて、健康児と1型小児との腸内細菌の違いを比べて、最も際立つとされている腸内細菌が「酪酸」です。
健康児には酪酸や酪酸を産生する細菌が多く、1型小児では少なかったのです。

免疫系といわれる細胞の中で、キラーT細胞というものがあります。
これはウイルスやがん細胞といった、自分ではないものを認識して攻撃し、殺す働きをしています。

非常に頼りになるキラーT細胞ですが、これも過剰に働けば、体に必要なものまで攻撃してしまうのです。
体の方もキラーT細胞が暴走しないように、その働きを抑制する制御性T細胞を持っています。そのため普通はキラーT細胞が暴走することはありません。

そして酪酸は、制御性T細胞を増やす働きを持っています。

つまり酪酸が少なければ制御性T細胞が十分に増えず、キラーT細胞が過剰に働いてしまう可能性があるのです。
それで糖のコントロールに必要な細胞を壊してしまうのではないかと考えられています。

注目される酪酸…よりも「乳酸菌」

ここまでだと酪酸を増やせば免疫系が正しく働くという認識になりそうですが、そう簡単ではありません。
というのも、酪酸は勢力が強すぎると他の細胞を殺してしまうのです。

そのため注目されているのは乳酸菌です。
乳酸菌は酪酸を生成する菌のエサになりますから、そこから酪酸を増やすことができます。
回りくどいようにも感じるかもしれませんが、自然のサイクルで腸内環境をよくすることが大切なのですね。
(参考:Gut Bacteria in Young Diabetic Kids Show Differences)

(Photo by:写真AC

著者: Roddyさん

本記事は、2016-08-04掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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