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生活習慣病

糖尿病患者さんは足の傷が治りにくい!治療期間短縮のための「ASCシート治療」とは?

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糖尿病患者さんは、ちょっとの足の傷が足の大切断につながる可能性を持っています。これは糖尿病で最も重篤な合併症のひとつで、生活への支障ばかりか、生命予後も左右する大きな問題です。

治りにくい足の傷

靴ずれや熱傷などを原因としてできる糖尿病性潰瘍は、神経障害や血流障害を背景としています。
そのため治療をしようとしても、創部(開いた傷の部分)が閉鎖するまで、長い時間を必要とします。

傷が治るのに時間がかかれば、その分だけ感染症を繰り返しやすくなります。さらに安静にしている期間が長いため、筋力が低下し生活に支障が出やすくもなります。
 

治療期間短縮のための治療法

現在研究中の治療法に、ASCシートを用いた治療法があります。

ASCってなんだ?>

ASCというのは、脂肪由来幹細胞のことです。
幹細胞は様々な細胞への分化能力を持っています。その機能で組織を修復する機能が期待されています。

中でも脂肪細胞は人の体に大量に存在しています。さらに比較的低侵襲で採取することができるため、治療で活用されるのです。
このASCをシート状にしたものがACSシートです。そのままの移植が可能で、これを糖尿病足潰瘍の治療に応用できないかと研究されています。

ASCシートの効果とは?>

まだ人間においての適用はされていませんが、ラットでの実験結果があります。

ラットから作成したASCシートを、2が絶糖尿病のあるラットの傷部分に貼付します。傷部分は骨の露出を伴う全層皮膚欠損で、シートを貼った上から人工真皮で覆いました。

 

結果、ASCシートを貼った方のラットでは、優位に傷の閉鎖までにかかった日数が短かったのです。

 

これはASCシートが多くの成長に関係する分泌をしたためと考えられ、これが傷の修復を促進したと考えられます。
 

人への有効性に期待

ラットにおいては非常に顕著な、傷治癒の促進効果が認められました。
そのため次はヒトでの臨床研究が進められるでしょう。
これが実現すれば、傷からの二次的な感染リスクが減り、生活の質が低下することも防げます。
多くの患者さんを糖尿病の足病変から救うことができるでしょう。
(参考:Allogeneic Transplantation of an Adipose-Derived Stem Cell Sheet Combined With Artificial Skin Accelerates Wound Healing in a Rat Wound Model of Type 2 Diabetes and Obesity)

(Photo by:pixabay

著者: Roddyさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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