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もしかしたら糖尿病かも!?糖尿病を診断するための検査ってどんなもの?どこで受けるの?

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近年、糖尿病に伴うケトーシスを予防するためのツールとして「プレシジョンエクシード(β-ケトン測定電極付き)」という自己検査用血中グルコース・ケトン体測定キットが発売されています。

 

このキットは比較的安価であり、指に針を刺して血液を少量採取するだけで血中グルコースとケトン体濃度が測定できるため、糖尿病の方はもちろん、ケトン食治療を実施されている方や酪酸菌の大量投与をされている場合にも気軽に自宅で測定を行うことが出来ます。

 

血中ケトン体濃度が増えると、ケトアシドーシス(体液酸性化)の可能性がある?

糖尿病の中でも重症である場合、体内インスリンの生成が出来なくなるケースがありますが、この場合ブドウ糖を分解しエネルギー源として使用することができなくなります。

 

そうすると、その代わりとして身体は貯蔵された脂肪酸を分解し、「ケトン体」を生成してエネルギーの代替物とします。

 

ただ、このケトン体の値が正常値を超えて上昇した場合、ケトーシスからケトアシドーシスという血液が酸性に傾く状態になる場合があり(※インスリン作用が不十分である場合に限るとされる)、様々なリスクに繋がる可能性があるため、血中・尿中ケトン体濃度を日々把握しておくことは非常に重要といえます。

 

<ケトン体は3種類に分けられる>

ケトン体とは3種の短鎖脂肪酸の総称であり、「アセトン」「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸」のことをいいます。

 

□アセトン

□アセト酢酸

□β-ヒドロキシ酪酸

 

「プレシジョンエクシード」グルコース・ケトン体測定機器とは?

プレシジョンエクシードは、血糖値に加え、ケトン体の中でも「β-ヒドロキシ酪酸」のみの血中濃度測定が出来るという機器です。「測定器本体・βケトン電極10個・穿刺器具・穿刺針10個」のフルセットを、約1万円前後で購入することができます。

 

<測定のメカニズム>

「酵素電極法」という測定法によって自動測定されます。電極の先端にある白いターゲットエリアに血液を滴下すると、血液が電極に吸収されます。

 

血液中のβ-ヒドロキシ酪酸が電極中のβ-ヒドロキシ酪酸デヒドロゲナーゼと反応し、電子伝達物質を介して微弱な電流を生じます。

 

滴下した血液中のβ-ヒドロキシ酪酸濃度によって、電流の強さが変化し、これを測定器が画面に数値表示を行います。

 

<血中グルコース・ケトン体の測定範囲>

■血糖測定範囲:

20~500mg/dLまで

 

■血中β-ケトン(β- ヒドロキシ酪酸濃度)測定範囲:

0.3~8.0mmol/Lまで

 

<血中グルコース・ケトン体の異常値>

■医療措置を必要とする可能性のある値

□血糖値:300mg/dL以上

□血中β-ケトン:0.6~1.5mmol/L

 

■糖尿病性ケトアシドーシスの可能性がある値

□血糖値:300mg/dL以上

□血中β-ケトン:1.5mmol/L以上

 

このように、「プレシジョンエクシード」は手軽で安価に、毎日の血中グルコース・ケトン体の自己測定できるという点においては非常に便利なツールです。

 

ケトン食を実施されている方にとって、ケトン体の増加は日常的に見られることですが、ケトーシスの安全性については、「(高雄病院の江部医師によりますと)通常の20~30倍に血中β-ヒドロキシ酪酸濃度が増加しても、インスリン作用に問題が無ければ、生理的ケトーシスと言って血液が酸性に傾くことはない」と述べられています。 

 

ただ、やはり、定期的に専門医にかかり、全ての血液検査値を把握しておくことは、変わらず重要であるといえそうです。

 

もしかしたら糖尿病かも…糖尿病を診断するための検査ってどんなもの?どこで受けるの?

糖尿病かもしれないと疑われたとき、より詳しい検査をして糖尿病の診断に役立てます。けれども糖尿病の検査というのは、どんなことをするのでしょうか?そもそもの「血糖」の意味や、実際の数値を詳しく知って、検査に役立ててみてください。また、検査を受けるとなったときに受けるべき診療科もご紹介します。

 

そもそも血糖って何?

糖尿病を考える上では、血糖値を知らなければいけません。

「血糖」というのは、血液の中のブドウ糖のことです。このブドウ糖は脳や体を動かすエネルギーとして使われるもので、健康ならばこのブドウ糖の量は一定に保たれています。

このコントロールに問題が生じて、ブドウ糖が多くなったり(高血糖)、少なくなったり(低血糖)することがあります。これが糖尿病の状態であり、糖尿病を知るために血糖値は欠かすことのできない値です。

 

糖尿病の可能性があるときに受ける主な検査

自分で感じる症状から糖尿病の可能性を考えて病院に行ったり、あるいは健康診断で再検査になった場合に糖尿病の検査を受けることになります。その時に受ける検査には、主に次のようなものがあります。

 

-随時血糖検査

空腹など、検査の時間を決めないで調べる血糖値の検査です。

食事や検査時間などに関係ないので、基本的には測定を行う医師の判断によって行われます。

 

-空腹時血糖検査

空腹の状態で調べる血糖値の検査です。

 

・具体的に

検査当日の朝ご飯を食べずに、空腹の状態で採血をし、血糖値を測定します。検査前日の21時以降から絶食するのが一般的です。水分の摂取はOKですが、この間は運動も控えるようにします。

 

・わかること

血糖値は食後に高くなり、その後一定範囲の濃度に安定していきます。健康な人でも食後は血糖値が上がります。そのため食後の血糖値を調べることは、食事の影響を受けない血糖値を測定できるということです。これが高ければ、食事から時間が空いているのに十分に血糖値が下がっていないということになり、糖尿病の可能性が増します。

 

-ブドウ糖負荷試験

この検査は、一定量(75g)のブドウ糖水溶液を飲んで、血糖値がどのように変化するかを確認する検査です。

 

・具体的に

検査前は安静な状態になり、採血をします(空腹時血糖検査のため)。そしてブドウ糖溶液を飲み、1時間後、2時間後に採血を行って血糖値を測定します。

クリニックや患者さんの状態によっては、30分後、1時間半後、3時間後などと測定することもあります。

 

・わかること

血中のブドウ糖を処理するインスリンの働き具合を調べることができ、最終的な糖尿病の判断に使われます。測定の結果、直後に上昇した血糖値が時間が経っても下がらない時、高血糖の状態と判断されます。

 

-診断基準<数値>

日本糖尿病学会が定める診断基準では、次のようになります。

 

・糖尿病型

随時血糖 200mg/dl以上

空腹時血糖126mg/dl以上

ブドウ糖負荷試験2時間値200mg/dl以上

 

・正常型

空腹時血糖110mg/dl未満

ブドウ糖負荷試験2時間値140mg/dl未満

この両方が確認されたら、正常型と判断

 

・境界型

正常型にも糖尿病型にも当てはまらない場合に境界型と診断

 

糖尿病の検査ってどこで受けられるの?

一般的な内科でも、糖尿病の検査が受けられます。

ただ糖尿病の症状などを自覚して、糖尿病の検査を受けたいというのならば、内分泌代謝内科や糖尿病外来、糖尿病内科などの専門の診療科にかかる方がいいでしょう。

やはり内科となると取り扱う分野の幅が広いので、いざ治療となったときにより専門のクリニックに転院なんてこともあります。それならば最初から専門のクリニックなどを探した方が効率的です。

 

安心は禁物!検査後は生活習慣を見直しましょう

検査の結果、境界型にあてはまると安心してしまう方も多くいます。確かに境界型ならまだそこから引き返すことができますが、それまでの生活を続けていたらそのまま糖尿病になってしまう可能が大きいです。検査の結果を受けてきちんと生活習慣を改めていくことで、検査を受けた意味が本当に出てくると言えるでしょう。

 

1型糖尿病の検査にはどんなものが?検査ごとの内容と数値の基準をよく知ろう!

膵臓からインスリンが分泌されていることによって、私達は血中の糖の量を適正範囲内に保てます。

一方、それができないのが糖尿病です。

その中でも1型糖尿病は、食事や運動などの生活習慣とは関係なく発症する糖尿病です。

 ここでは、1型糖尿病における検査とその診断基準についてご紹介します。

 

1型糖尿病とは

2型糖尿病に対して1型糖尿病は、生活習慣に関係しない糖尿病です。

遺伝や環境要因が重なって発症すると考えられており、インスリンを生成する膵臓の一部が壊れてしまうことで起こります。

 

これによって自分で分泌するインスリンが一定の期間でなくなってしまい、糖尿病の発症となるのです。

 

1型糖尿病における検査とその基準

1型糖尿病と診断するには、インスリンの有無をはじめ、特定のウイルスが血中にないか、抗体がないかなどを調べていきます。

同時に数値を知ることによって、発症の判断だけではなく、進行の程度も知ることができます。

 

>発症の期間

1型糖尿病には種類があり、それによって発症からインスリンの分泌が枯渇するまでの期間が変わります。

劇症1型糖尿病 … 数日から数週間

急性1型糖尿病 … 3年未満

どちらのタイプであるかは、発症からほぼ8週間で確定することができます。

 

>高感度血中CPR値(血中C-ペプチド検査)

0.1ng/ml … インスリン分泌の廃絶値

0.03ng/ml … インスリン分泌の枯渇値

β細胞(膵臓にあるインスリンを分泌する細胞)の状態を知ることができます。

 

>高感度血中IRI値(血中自己分泌インスリン濃度)

1.0μU/ml未満

数値を下回っていれば、1型糖尿病の可能性が高くなります。

 

>血中ウイルス検査

1型糖尿病の原因のひとつにウイルス感染があると言われています。この検査は発症の原因を考えるために必要なものです。

 

特定のウイルスが血中にないか検査をしますが、検査するウイルスはほとんどの人間が感染しているウイルスです。

 

しかし、1型糖尿病患者以外では活性化しないウイルスでもあり、その点を検査します。

ウイルスが認められれば、自己免疫機能に問題があると考えられます。

 

>高血糖(300mg/dl以上)時の血中ケトン

1型糖尿病の場合、必ず血中のケトンが反応します。

 

>血中抗体検査

複数(抗GAD抗体・IA-2抗体・IAA抗体)の抗体の有無を調べます。

抗GAD抗体(グルタミン酸脱炭酸酵素)は、膵臓のインスリンを分泌する部分の障害や、数を反映します。

 

IA-2抗体は、膵臓にあるIA-2というたんぱく質に対して生産される抗体で、高ければ1型糖尿病の可能性があります。

IAA抗体は自分で分泌するインスリンへの抗体で、自己免疫のメカニズムに関わっているとされています。

これらの抗体のうち、1つあるいは2つの抗体が検出されれば、1.5型糖尿病(2型糖尿病のマイナスタイプ)で、3種類全ての抗体が検出されれば、1型糖尿尿の可能性が高まります。

 

CPR値とIRI値が絶対

この二つの数値は1型糖尿病においては絶対です。

必須条件であり、これらの数値で絶対的に糖尿病と診断できます。

(ただし1型糖尿病と診断するにはインスリン抵抗性(インスリンの効きが悪い)を抱えていないことが必要です)

 

検査の数値というと、分かりづらくて避けてしまいがちです。

ですが自分が1型糖尿病、あるいは周りに1型糖尿病の人がいるのなら、少しでも理解しておくとよいかもしれません。

 

%だと分かりにくい!実感できない!そんな人のための、HbA1cを血糖値に換算する方法

糖尿病患者あるいは予備軍の人は、HbA1cという血糖値を知っていると思います。通院しているという人は、この数値を目標値に持って行くように頑張っているかもしれません。

 

成績発表のHbA1c

HbA1cはヘモグロビン・エーワンシーと言います。

これは血中成分であるヘモグロビンにくっついた糖を調べるもので、これを調べることで過去1~2ヶ月の平均の血糖値を知ることができます。

 

要するに過去の生活の中でした努力を、丸々分かられてしまうのです。

通院患者さんからすれば、医師の指示を守ったかの成績発表をされるようなものに感じるかもしれません。

 

過去血糖から知る平均血糖

HbA1cの目標数値は、「良」に分類される6.2%~6.9%です。

 

こんな風に%で言われても、実際の血糖値は〇〇mg/dlで表示しますから、いまいちピンと来ないかもしれません。では、このHbA1cから平均の血糖値を出すことはできないのでしょうか?

 

これはアメリカ糖尿病協会が換算式を発表しています。

 

推定平均血糖値(mg/dl)=28.7×HbA1c(%)-46.7

 

例えば、HbA1cの値が6.5%だとすると、

28.7×6.5-46.7=139.85mg/dl

約140mg/dlが過去の平均血糖値だということです。

 

例えば健康な人であれば、食後血糖値であっても140mg/dlを超えることはなかなかありません。概算になるのでやはり近似値しか出ません。

 

自己測定をしていない人は大まかな参考に

日本では経口薬での治療をしている患者さんは、自己血糖測定が保険適用になりません。

そのため1回あたり約130円の自己血糖測定が全額自己負担になります。

 

そうなるとこうした平均血糖が一つの目安になるかもしれません。%で示されるよりは、身近な数字で示される方が治療に役立てやすいためです。

 

本当に血糖値を役立てるならやはり自己測定

ただやはり、HbA1cから算出したものは過去の血糖値であり、概算であり、おおよその目安としてしか使えません。本当に血糖値を治療の役に立てたいと思ったら、頻度は少なくても、自己血糖測定による把握の方がはるかに良いとも言えるでしょう。

 

(phptoby:pixabay

著者: カラダノート編集部

本記事は、2017-04-01掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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