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高齢者の「粗食」は、老化・死亡率を上昇させる?「ユニバーサルデザインフード」の活用について

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従来、高齢になると代謝が落ちるため肉・脂を摂取するとメタボや動脈硬化、またそれによる心疾患や脳梗塞に繋がるという見方があり、できるだけ「粗食」にするべきと考えられてきました。しかし近年では、別の見方が出てきています。


たんぱく質摂取量の低下による死亡率増加

糖・脂質代謝はあまり中年期と変わらないものの、タンパク質代謝は低下し筋肉量が落ちやすくなり、またその他にも血球減少による免疫力低下などで死亡率増加のリスクが懸念されています。

ただ、食欲があまり無い・多く食べられないという方にも、最近では栄養補助食品が手軽にスーパーなどで購入することが出来、これを上手く利用することで無理なく十分なタンパク質量を摂取することが出来ると考えられています。

「正常値でも低めの値」は高齢者では病気のリスク?

厚生労働省のウェブサイトによれば、正常値内に数値があったとしても、以下の状態であれば「低栄養状態」にあるとしています。
■BMI
18.5~20以下
■体重減少率
3~6ヶ月間に5%以上の体重減少(初期状態)
⇒活気の低下、自発的身体活動の低下、易疲労感がある
■血清アルブミン値
3.5g/dl以下(内臓タンパク減少)
⇒疫学的には3.5g/dl以下になると、総死亡率(全死因)の危険因子となる
ただ、国内大学の研究(人間総合科学大学の熊谷修教授による)によれば、検査値が正常範囲内であっても高齢者の方の場合、低めの値であれば骨粗しょう症や筋肉減少、血球減少などのリスクとなり、死亡リスクが約1.5~2倍に増加すると報告されています。

また一方で、高齢者の方の食事内容を見直して栄養状態を改善したところ、7年間で死亡率が8%低下したとも述べられています。

「ユニバーサルデザインフード」を活用!

厚生労働省によれば70~80代高齢者の推定エネルギー必要量は身体活動レベルⅡで、
・男性2, 200 kcal/日
・女性 1, 700 kcal/日
が必要であるとしています。ただ、施設入居者や在宅ケア対象の要介護状態にあるような高齢者の方は経口から十分に栄養が摂取できない場合がありますので、そのようなときに利用しやすい栄養補助食品として「ユニバーサルデザインフード」という柔らかめの食品~流動食までを揃えたシリーズがあります。

<ユニバーサルデザインフードとは?>

食べやすく配慮された加工食品のことで、日本介護食品協議会が規格を定め、食品のかたさや粘度に応じて4段階に区分されています(「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」)。適合する商品に「UDF」のロゴマークと区分が表示されています。
様々な大手メーカーがユニバーサルフードの開発に携わっています。

■やさしい献立(キューピー)

ユニバーサルデザインフードの区分1~4が揃えられており、全57種類あります。一食当たりのカロリーは50~100kcal前後です(ごはん・タンパク質+野菜など)。
【価格】約180~150円程度/個

■トウフィール(日清オイリオ)

ユニバーサルデザインフードの区分3で、豆乳を固めた食品であるというのが特徴です。原材料にごま油が含有されており、カロリーは高めで通常の豆腐のほぼ倍のエネルギーを取ることができます(タンパク質50g、エネルギー200kcal程度/パック)。
【価格】180円程度/個

■メイバランスミニ(明治)

手軽に飲めるドリンクタイプの「高カロリー栄養食品」で、手軽にエネルギーやたんぱく質、ビタミンなどを摂ることができます(タンパク質10g、エネルギー200kcal程度/カップ)。コーヒー・バナナ・抹茶など8種類の味が揃っています。
【価格】200円程度/個

このように、高タンパク質を摂取することは重要ですが、腎機能障害の疾患がある場合悪化を誘導するおそれがあるため、出来る限り0.6~0.8g/kg/日未満に制限することが必要です。
(phptoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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