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育児・子供の病気

1歳までに複数回の手術!最初は生後2~4週頃?どんな手術をしていく?

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チアノーゼ(血中の酸素濃度が低い状態)が起こる理由は色々とあります。

時にこのチアノーゼが乳児に見られた場合、心臓の病気を持っている可能性があります。

 

 

心室がひとつしかない病気

心臓はポンプの役割と言われますよね。

このように心臓は、心臓に入ってくる血液と送り出す血液の両方があります。

心臓には全身で使い切った血液も入ってきますし、酸素が豊富な血液を送り出す役目もあるのです。

 

それらの血液が混ざらないように、心臓は4つの部屋にわかれています。

 

しかしこの心臓の部屋である心室(血液を送り出す部屋)に問題があることがあります。

その先天性の病気が「単心室」で、2つあるはずの心室が1つしかないか、一方がごく小さいかなどして1つの心室が機能していない状態です。

 

 

根本治療は手術!

酸素豊富な血液と酸素の少ない血液が混ざってしまうことで、チアノーゼなどの症状が出ます。

成長と共に運動機能が備わると、さらにチアノーゼが悪化することがあります。

 

ですが、複数回の手術を行うことによって、治すことができます。

 

 

 

手術の目的とは?

手術の目的を大きく言うと、一つしかない心室は全身に血液を送る専用のものにします。

 

本来はそれぞれの部屋で、「全身へ」と「肺へ」に分けているのですが、それが1つしかないので全身用にしてしまうのです。

では肺の方へ送る血液をどうするのか?それが手術の大きな目的です。

 

 

・生後24週頃に「肺血流の手術」

 

大血管の特徴によって「肺血流増加型」と「肺血流減少型」いうタイプに分かれます。

 

 

 

増加型は乳児期早期から心不全の症状がみられますが、チアノーゼはあまり目立ちません。

このタイプの場合この時期にバンディングという手術を行います。

肺動脈を制限することによって、肺に血液が流れすぎないようにするのです。

 

 

 

一方減少型というのは、チアノーゼ症状が強く出るタイプです。

この場合、BTシャントという手術を行います。

これは逆に肺動脈の血流を増やすための手術です。

 

 

 

・生後36ヶ月頃に「グレン手術」

体重増加を待って36ヶ月になったときにグレン手術を行います。

 

この手術は上半身の静脈血(酸素の少ない血液)だけを、直接肺に戻すようにするものです。

 

このとき前回に行った手術の状態は元に戻します。

そして肺血流は上半身からの静脈血だけにします。

 

この手術は次に行う手術の準備手術としての位置づけになっています。

というのも、この段階ではまだ下半身の静脈血は、肺からの動脈血(酸素の多い血液)と混ざってしまっています。

チアノーゼはあまり改善しないのですが、子どもの場合、体に対して頭の占める割合が大きいです。

そのため、この段階でも、日常生活に支障のない酸素を取り込むことができます。

 

 

 

1歳以降に最終手術「フォンタン手術」

これが最終的な手術です。

 

病院などによって違いますが、大体は体重10kg以上を目安にして行っているようです。

 

この手術では全身から心臓に戻ってくる血管を心臓から切り離し、肺につながる血管に直接つなぎます。

これによって血液が混ざることがなくなり、チアノーゼが起こることがなくなります。

 

 

一気に手術はできないの?

このように複数回手術を行うのはなぜなのでしょうか?

複数回手術をするよりも1回で手術をしてもらった方が、負担が少ない、と思わないでしょうか?

 

ですが、生まれてすぐの赤ちゃんは肺機能が未熟で、血液が流れにくい状態です。

そんな中で一気に手術というのも、体への負担が大きいのです。

一方でチアノーゼが起こっている状態は早くに解消しなければいけません。

 

そのため、赤ちゃんの成長に合わせて、できる手術をしていくことが必要です。

 

 

(Photo by:pixabay

 

著者: Roddyさん

本記事は、2016-07-30掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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