育児
出生前診断でトリプルX症候群と診断された…すぐに堕ろすべき?よく考えて!
今出生前診断というものがありますよね。染色体の異常の有無を確認するもので、やったことがあるという人もいるのではないでしょうか?
XXX症候群はどんな異常?
染色体の異常は出生前診断によって知ることができます。そのときに「XXX症候群」と診断されたらどうしましょう?
そもそもXXX(トリプルX)症候群というのは、女児に起こる染色体異常です。
本来XXの形であるべき性染色体が、何かの原因でXXXのような形になってしまうのです。
性染色体に異常が出るといっても、女性的な成長には問題は出ません。体も女性的になりますし、妊娠出産にも支障がないとされています。
ただ、精神的な成長の面で多少の遅れが生じることが多いようです。
そうは言っても個性の差で済むことが多く、大半は特に問題なく成長して行けます。
出生前に診断されたら…どうするべき?
さて、この病気が出生前に診断されたら、どう判断するべきでしょうか?
実際出生前にXXX症候群と診断された場合、実際に中絶の判断をする方もいます。もちろん染色体異常には色々な病気があり、中には多くの合併症を抱えて育てていくのに、健康なこどもよりも手のかかる場合もあります。ただ、この病気の場合にはどうなのでしょう?
まずは正しく病気を知りましょう
多くの場合でXXX症候群の女性は、普通の女性と変わらずに生活しています。
発達の遅れがみられるといっても、それは小さい頃の関わり方である程度改善することができます。
場合によっては誰も気づかないままに成長して行き、結婚出産する方もいます。
子育てで言えば、自立して家族に大きな負担をかけることもほとんどありません。
また、留守番や外出、通学など基本的なことはきちんとでるケースがほとんどです。
ただ、中には重い症状が出る場合も…
異常の程度が低ければ出生前診断で見落とされることもあります。逆に異常率が高ければしっかりとXXX症候群と判断されます。
その程度によって見られる症状も変わってきます。
内臓の奇形が生じることもありますし、筋力低下が起こった例もあると言います。奇形の生じる内臓によっては、より深刻な状態になることもあるでしょう。
ただ、これは非常にまれな例であり、ほとんどのXXX症候群の方は、健康な女児とほとんど遜色なく育っていきます。
慌てて中絶する必要はない
中絶の考え方は人それぞれでしょう。信仰する宗教によっても違いますし、個々の考え方はそれぞれであってしかるべきです。
ただ、XXX症候群と診断されたことで「障害を持った子は育てられない」と判断するのは早計でしょう。
染色体異常という言葉に焦って、すぐに中絶を選ぶよりは、正しい情報を吟味するべきと言えます。
(Photo by:pixabay )
著者: カラダノート編集部