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「中絶」か「死産・生まれて来てからの死」か…選択を迫られる無脳症

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「無脳症」という先天異常が、ドラマ「コウノドリ」で描かれました。
文字の通り、脳がほとんどない、あるいは部分的に欠損してしまっていて機能を果たしていないのです。

 

 

「お腹の中の子は無脳症です」

子どもの体はママのお腹の中ででき上がっていきます。
それは当然、脳や頭蓋骨もです。

 

このお腹の中の発生過程で、神経系の基礎になる神経管が形成されず、それによって脳・脊髄が形成されません。
そのため、脳の大部分、あるいは一部分がない状態になってしまいます。
あるいは脳が成長していかないで、萎縮しているような場合もあります。

 

脳は「治す」ことができませんし、「移植」もできません。
そのため、生まれて来ても生命維持がほとんどできず、亡くなってしまうことがほとんどなのです。

無脳症という診断はほとんど、お腹の中の死を言い渡されていることと同じと言えます。

 

「出産」か「中絶」か…選択を迫られる

無脳症を発症した場合、パパとママがつきつけられる問題が「妊娠継続して出産」あるいは「中絶」です。
しかし出産したからといって、赤ちゃんがすくすくそだっていくことはほぼ望めません。

 

パパ、ママにしてみれば、非常につらい選択をしなければいけないことになります。

 

1. 人工中絶を選択する

生まれてきても生存の可能性が限りなく少ないため、医師から人工中絶が勧められることがあります。

・母体の安全を守るという観点

ドラマでもそうでしたが、産科医の立場からすれば、重要視するべきは母体の安全です。
出産は赤ちゃんを無事に生むためのものであり、その結果と出産のリスクを考えて出産に臨みます。

その立場に立って言えば、ほとんど死亡が決まっている出産は、産科医は勧められないのも納得できます。
妊娠を継続し、出産に至ること自体が母体へのリスクでしかなくなってしまうのです。

 

・中絶するならば早めに

中絶は時期の早いほど母体への影響が少なく済みます。
具体的には妊娠11週目程度ならば、母体への影響少なく、簡単な処置で中絶が済みます。
無脳症の確定診断は妊娠4か月以降(1215週)ですが、それよりも早い段階での中絶が望まれるのです。

 

これは4ヶ月に満たなくても、超音波検査によって無脳症の疑いを持てるためです。
実際、中絶を選択するなら多くのケースで妊娠11週目までに行われているようです。

 

2. 出産を選択する場合

もちろん出産を選択する方もいます。
中絶に関しては倫理の問題でそれぞれに考え方がありますし、そこの選択は個々の自由です。

 

無脳症の子を妊娠している場合、羊水過多の傾向があり、母体にも負担が大きいです。
そのため、陣痛促進剤などを用いて早めに出産を執り行うこともあります。

 

ただ生まれてくる「ほとんどの子は死産」です。
お腹の中ではママは赤ちゃんの生命維持のほとんどを担っています。
無脳症の赤ちゃんにとって生まれてくるということは、その生命維持装置を外されるということなのです。

 

無事に生まれてきたとしても多くが1週間以内に死亡してしまいます。
極めてまれな例では、1年以上生存することもあるようですが、それは本当にまれなケースです。

 

 

無脳症と診断されたら…どうする?

お腹の中の子が無脳症と診断されたとき、最終的にどうするかを決められるのは、産科医でもなく、助産師でもなく、パパとママしかいません。
確かにお腹の中にいる、その我が子の命の選択をするのです。

 

この選択には、正しい答えはないでしょうし、どちらを選択しても後悔や自責の念は残るかもしれません。
誰でも当事者になる可能性はあります。
その場面に直面したとき、あなたならどう選択するでしょうか?

 

(Photo by:写真AC

著者: Roddyさん

本記事は、2016-08-03掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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