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生活習慣病

「桑の葉茶」の食後血糖値への効果とは?

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血糖値の低下作用が報告されている健康食品は数多くありますが、その中でも「桑の葉茶」は非常に高い血糖降下作用があり、比較的安価であるため糖尿病の予防や境界型の方に高い人気があると言います。では、実際の効果とはどれほどのものでしょうか?

桑の葉とは?

クワは温暖地方のクワ科の植物で、葉・花・実は非医薬品に、根皮は医薬品に区分されています。健康食品として一般的に販売されているものは主に葉の部分で、主な成分としては以下のものが含まれています。

■クワの葉に含まれる成分

ビタミンB1・A様物質・カロテン・エルゴステロール・フラボン・1-デオキシノジリマイシン(DNJ:血糖降下作用を持つ)

■クワの果実に含まれる成分

ビタミンC・ルチン・ペクチン
このように、血糖降下に関わる作用を持つのは葉の「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」によるものであり、糖尿病の予防や食後の血糖値上昇の抑制作用があるとされています。

桑の葉の作用機序

通常、ブドウ糖は小腸壁で「αグルコシダーゼ」という酵素と結びつき、体内吸収できる形に分解されたあとに吸収されますが、「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」はブドウ糖と構造がよく似ているため、ブドウ糖よりも先にαグルコシダーゼと結びつき、ブドウ糖への働きを妨げるため、糖分は吸収されずにそのまま小腸から大腸へ送られていきます。

血糖値を緩やかに上昇させるが、吸収阻害効果はない

ただ、1-デオキシノジリマイシン(DNJ)の結合は、ブドウ糖の吸収を阻害するわけではなく、「ゆっくりと吸収されるようになる」というものであるため、食後の血糖値の急上昇を抑える(緩やかにする)という意味では高い効果を発揮すると考えられています。

桑の葉の安全性は?

桑の葉には、2種類のもの(マグワ:ホワイトマルベリー/クワ:ブラックマルベリー)がありますが、国立健康・栄養研究所によるとマグワには安全性を示すエビデンスがあるようですが、クワに関しては安全性に関する十分な情報が得られていない、とされています。また、クワにはアレルギーを誘発する可能性があるとされているため、注意が必要です(又妊娠中・授乳中の場合も使用を控えるべきであるようです)。

臨床試験の結果

■桑の葉茶の使用で、2型糖尿病患者の食後血糖値が有意に低下した(PMID: 25561880)

【試験内容】
48名の糖尿病患者を対象に、うち28名には桑の葉茶(70ml)を、20名にはプレーンティーを飲んでもらい、空腹時血糖値(朝食後)と、食後血糖値(小さじ1杯の砂糖摂取後90分)を測定した。
【結果】
・空腹時血糖値は、桑の葉茶群は約153(±48)mg/dl、コントロール群は約178(±36)mg/dlであった。
・食後血糖値は、桑の葉茶群は210(±59)mg/dl、コントロール群287(±56)mg/dlであった。

このように、桑の葉茶には健康食品として高い血糖抑制効果があるということが分かりました。ただ、長期使用での臨床試験は行われていないようですので、継続的に使用したい場合には、念のため医師への相談を行いましょう!
(photoby:pixabay

著者: あせちるこりんさん

本記事は、2016-07-28掲載時点の情報となります。
記事内容について実行の際には、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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