育児
思春期に入る前にどうにかしたい!小児肥満が子どもに及ぼす影響…健康だけでなく性格にまで
メタボに代表されるように、肥満は様々な病気を連れてくる原因になります。そしてそれは大人に限ったことではありません。今や子どもであっても、肥満と言われる状態になる子が多くいます。
子どもにも起こる肥満
「小児肥満症」といって子どもでも肥満が起こります。
子どもはこれから成長して行くもので、体重は増えていって当然です。その点が大人とは大きく違いますが、成長としての体重増だったら年に平均2~3kg増えるとされています。
しかしこの成長を越す体重増加は、子どもであっても当然そのまま肥満につながります。
肥満が子どもに及ぼす影響
肥満は病的な原因もなく起こりえます。単に摂取カロリーが消費カロリーを大幅に上回り、肥満になってしまいます。そう簡単に言っても、食生活や生活習慣といった原因は根深いものですので、原因についても深く顧みる必要があるでしょう。
・健康への悪影響
肥満から子どものうちに2型糖尿病になってしまう子もいます。こうした糖尿病をはじめ、高血圧や高コレステロール症などの生活習慣病が肥満によって引き起こされる可能性が高いです。
子どものうちに肥満を持っていると、高確率で成人肥満へつながります。小さいうち、若いうちから生活習慣病にかかるというのは、その後の一生を左右することです。
・性格への影響
小さい頃に少し太っていても、周囲は可愛いと言ってくれるでしょう。本人もその自覚がないためにのびのびと育ちます。
しかしひとたび集団生活の中に入れば、他人と自分を比べます。その中ではどうしてもいじめの対象になることが多く、本人がコンプレックスを感じ、性格もマイナス方向に転じてしまう可能性が十分にあります。
さらには集中力の低下、意欲の低下なども見られるとされています。
・思春期の難しさ
肥満状態のまま思春期に達すると、親の手を離れる部分から改善が難しくなります。肥満であることに傷つく反面、親の言うことや世の中のことに反発してしまいます。また思春期にはある程度自分で、外で買って食べる、部屋にこもって好きなことをするという生活行動ができてしまいます。これが親のコントロールを更に難しくしてしまうのです。
また、思春期から肥満傾向になっていくことも大いにあります。二次性徴によってホルモンバランスが安定しないこともありますし、受験に向かって部活を止めることも肥満につながるきっかけになります。そのため、せめて普段の食事には注意してあげたいですね。
肥満気味に気づいたら「肥満の影響」を確認
子どもの頃は、正常な発達範囲のグラフがありますよね。それを参考に自分の感覚だけで「それでも成長している証拠」などと納得しないようにしてください。
肥満気味を確認したら、上記のような肥満の影響をもう一度確認しましょう。思春期を過ぎて、あの時にもっと厳しくしておけばよかったと思っても遅いのです。
(Photo by:写真AC )
著者: カラダノート編集部